【7月16日 AFP】スペインの保守派で前首相のマリアーノ・ラホイ氏は、サッカーフランス代表には「フランス人選手が一人もいない」と発言して大批判を招いた件について、謝罪をすることなく皮肉を交えた自己弁護をした。

ラホイ氏は10日のコラムでフランス代表を「最高のクオリティーを持つチーム」と称賛しつつも、「フランス人抜きで」などと述べ、スペインとフランス両国の政治家から、人種差別であり憎悪をあおるものだとして非難されていた。

14日夜に掲載された新たなコラムの中でラホイ氏は、先日の発言に直接言及することはなく、その代わりに「このW杯期間中、私に注目を寄せてくれた当局の皆さんに感謝する」とつづった。

「私の美徳をたたえるためにこれほど多くの努力が注がれ、そのせいでスペイン国民にとって重要であるはずの、他の問題から関心がそれてしまったのは、実に残念なことだ」と付け加えた。

この発言は、身内の汚職スキャンダルによって求心力が低下している、ペドロ・サンチェス現首相率いる左派社会労働党(PSOE)の少数与党政府に向けられたものとみられる。

また、ラホイ氏は政府からの謝罪要求を拒否する姿勢も示し、「彼らは何に対しても決して謝罪しない。どうやら謝罪というのは、いつも他人に任されているようだ。私がどのような人間で、どう考えているかは皆さんすでにご存じだろう」と記した。

ラホイ氏は2011年からスペインの首相を務めたが、2018年にサンチェス氏が主導した不信任決議案が可決されたことで失脚した。(c)AFP