イスラム過激派とみられる武装集団、精肉店主を殺害 マリ
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【7月16日 AFP】マリ北部の町トンカでイスラム過激派とみられる武装集団が精肉店主を殺害した。被害者の親族や地元民が15日、AFPに明かした。
トンカではここ数か月で、こうした標的型殺人が4件発生している。
殺害されたのは地元の食肉事業協同組合の会長を務めるアブドゥライ・タンディナさん(55)で、地元では「肉屋のバドゥ」として知られていた。13日夜に殺害されたが、動機は明らかになっていない。
タンディナさんの親族はAFPに対し、「彼は自宅で、子どもたちの目の前で殺害された」と語った。
この親族によると、タンディナさんは家畜を強奪しようとするイスラム過激派と対立し、当局に通報したとしてイスラム過激派に目を付けられていたという。
別の親族は、タンディナさんを「物静かで、政治には関わりのない人物だった」と評した。
地元民は「(イスラム過激派は)速やかに行動した。誰も彼らの顔を見ておらず、声も聞いていない。彼らはタンディナさんを撃つと、そのまま立ち去った」と語った。
一方で、タンディナさんが自身の店から拉致された後、道路脇で殺害されたとする証言もある。
地元の教師はAFPに対し、「私たちは悲しみに暮れている。ここ数か月の間に、民間人が拉致されて処刑される事件が起きたのはこれで4度目だ。トラウマになっている」と危機感を募らせた。
トンカでは今年5月にも、イスラム過激派とみられる武装集団が「正しいイスラム教を実践していない」という理由で、イスラム教の聖典「コーラン」を教える教師を処刑したほか、3月には軍事政権の支持者として知られる人物が射殺されている。
さらに昨年11月には、イスラム過激派に「マリ軍(軍事政権)を支持している」と非難されていた中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」のインフルエンサー、マリアム・シセさんが公衆の面前で処刑される事件も起きた。
マリでは2012年のマリ北部紛争以降、イスラム過激派が勢力を拡大し、全土で不安定な治安情勢が続いている。(c)AFP