「徒歩20分」が乗務員を直撃…韓国・仁川空港の駐車場ルール改定が引き起こした「安全への懸念」
このニュースをシェア
【07月16日 KOREA WAVE】韓国の仁川国際空港公社が慢性的な駐車難を緩和するため、空港勤務者向け定期駐車券の利用基準を改めたところ、航空会社の操縦士や客室乗務員から安全面への懸念が出ている。
従来、乗務員は定期駐車券を使い、第1旅客ターミナル(T1)と第2旅客ターミナル(T2)の長期駐車場を自由に利用できた。だが、7月1日から1回の駐車が48時間を超える場合、ターミナルから最も遠い指定区域に駐車しなければならなくなった。
T1ではP4長期駐車場、T2では長期駐車場の駐車棟4~5階に制限される。T1のP4からターミナルまでは約1キロで、徒歩約20分かかる。T2の指定駐車場からターミナルまでは約2.5キロ離れている。
韓国民間航空操縦士協会は、長期駐車は個人的な都合ではなく国際線勤務に伴うものだと指摘。出勤時の移動距離が増えれば乗務員の疲労が蓄積し、航空安全に悪影響を及ぼす可能性があると主張した。
シャトルバスの運行時間も問題となっている。T1と長期駐車場を結ぶバスは午前4時30分から午前0時までで、深夜は徒歩で移動する必要がある。T2のバスは24時間運行だが、運行間隔は最大30分に達する。
今回の改編は、定期駐車券のずさんな管理を改善するため導入された。国土交通省の監査では、一部職員による人気区画の先取りや、休暇中の利用などが確認された。
従来は約3万件の定期駐車券が発給され、公社や子会社、空港入居機関の職員には無料、航空会社や店舗の従業員には有料で提供されていた。公社が空港に常駐しない自社職員にも無料券を無制限に発給し、短期駐車場の混雑を招いたことも分かった。
公社は既存の定期券を無効とし、資格審査後に再発給する方針だ。指定区域違反や業務外利用には、警告から永久利用停止までの処分を科す。
操縦士協会は、勤務日程を確認できる業務目的の車両については、48時間を超えても従来通り長期駐車場を利用できるよう求めた。あわせて、深夜のシャトルバス運行と運行間隔の改善も訴えている。
公社は、乗務員の平均駐車時間が一般勤務者の1.6~2.5倍に上るため、近距離の区画を割り当てれば全体の運営効率が低下すると説明した。一方、利用状況を確認し、必要に応じてシャトルバスを増便するとしている。
駐車場は現在の3万7000台分から2031年までに4万7000台分へ拡張する。空港リムジンバスもT1とT2の路線を分離し、T2への所要時間を約20分短縮する計画だ。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News