2025年に浸水した地下室を示すソウル市恩平区鷹岩3洞の住民(c)MONEYTODAY
2025年に浸水した地下室を示すソウル市恩平区鷹岩3洞の住民(c)MONEYTODAY

【07月15日 KOREA WAVE】猛暑の後に豪雨が降る極端な天候が繰り返される中、2025年の集中豪雨で大きな被害を受けたソウル市内の低地では、住民が再び浸水への不安を募らせている。住宅周辺を整備し、車を高い場所へ移すなどの対策が進められ、自治体も排水設備の補強に力を入れている。

ソウル市恩平区鷹岩3洞に15年間住む66歳の住民は、2025年夏の豪雨で自宅の地下室が完全に水没し、車のエンジンにも水が入って故障したと振り返った。

「水が太ももの高さまで来た。数年に一度は水害が起きるので心配だ」と話し、2026年は地下室の周囲に石垣を築き、車も高台に駐車しているという。「引っ越す余裕はないので、できる限り備えて耐えるしかない。2025年のような豪雨が来ないことを願っている」と語った。

鷹岩3洞は仏光川に近い低地で、浸水が繰り返されている。2025年8月には1時間当たり100ミリを超える集中豪雨が降り、約300世帯が被害を受けた。低層住宅が密集し、高齢者や障害者などの割合も高いため、梅雨のたびに懸念が強まる地域だ。

2026年も9日の雨で一部の半地下住宅の床に水がたまった。半地下に住む79歳と78歳の夫婦は「床から水が染み出し、一晩中眠れなかった」と話した。

夫は、以前の住人が水害後に転居したことを後から知ったとし、「事情を知らず、2026年初めに家を直して入居したので不安が大きい」と述べた。妻も「一晩中タオルで水を拭いたが、量が増え続けた。雨の前に区役所などから案内がなく、さらに驚いた」と語った。

恩平区は半地下住宅を中心に止水板などを優先的に設置し、仏光川周辺には道路の雨水を排出するエンジン式ポンプを配置した。官民合同の巡回組織も運営し、浸水危険地域の事前点検や豪雨時の現場対応、被災しやすい世帯への支援、復旧作業に当たっている。

専門家は、家電を高い場所へ移し、豪雨時には可能であれば別の滞在先を確保する必要があると指摘した。自治体に対しても、避難所の場所を事前に案内し、住民の警戒を高めるよう求めている。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News