親密な写真送らせて脅迫する「セクストーション」、被害は18~24歳男性が最多 豪
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【7月15日 AFP】オーストラリア政府の規制機関としてオンライン上の安全を監督する「ネット安全コミッショナー」は14日、ソーシャルメディアで若年男性や少年・男児が「セクストーション(性的脅迫)」の標的にされていると公表し、IT大手の対応には「重大な不備」があると指摘した。
ネット安全コミッショナーには昨年下半期(7~12月)にセクストーションに関する通報が2200件以上寄せられた。
セクストーションでは、犯罪者が被害者をだまして親密な画像(裸や下着姿の画像や性的な画像)を共有させてから金銭を要求し、支払わなければ家族や友人にその画像を見せると脅迫する。
最も被害の多かった年齢層・性別は18歳から24歳の男性で、この層からの通報は803件に上った。
また、15歳未満の子どもたちも被害に遭っており、男児・少年から186件、女児・少女から58件の通報があった。
報告書によると、セクストーションの通報で最も多く名前が挙げられたプラットフォームはインスタグラムと通信アプリ「ワッツアップ」だった、子どもたちが加害者と最初に接触したプラットフォームとして最も多く名前を挙げたのは中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」だった。
報告書では、インスタグラムを閲覧中に女性名「ジェシカ」を名乗る詐欺師と接触した16歳の少年サムさんの事例が紹介されている。
サムさんはその後、ワッツアップへと誘い出され、裸の写真を送るよう要求された応じてしまった。
そのわずか数秒後、200ドル(約3万2000円)を支払うよう要求され、親から盗んででも支払わなければ、ネット上のあらゆる知人に写真を送信すると脅された。
ジュリー・インマン・グラント・ネット安全コミッショナーは、プラットフォームがユーザーを保護する方法には「重大な不備」があると報告書が示しているとし、被害の通報に対してIT企業がより迅速に対応することが「極めて重要」だと強調。
「加害者の目的は迅速に金銭的利益を得ることであることが多く、被害者に強圧的な手段を用いて無理やり支払わせようとする。この種の脅迫は、極度のストレス、パニック、精神的苦痛、そして経済的損失を引き起こす可能性がある」と説明した。
さらに、「壊滅的な影響をもたらす犯罪者によっていかに自社サービスが悪用されているかという証拠と、悪用を食い止めるための明確な指針をわれわれがこれまでに幾度も提示してきたケースもある。しかし、技術的には容易に可能であるにもかかわらず、十分な対応が見られない」と続けた。
また、「多数のセクストーション詐欺において、まったく同じ手口、台本、画像が使い回されているのを把握しており、プラットフォーム側がこれらを検知すべきだ」とも述べた。
ネット安全コミッショナーは、プラットフォーム側が言語分析ツールを用いてセクストーションを検知すべきだとしているが、プライベートメッセージ機能の暗号化によって阻まれることが多い。
メタは3月、インスタグラムのプライベートメッセージにおける暗号化を解除すると発表している。(c)AFP