ソウルのガソリンスタンド屋上で13年過ごした犬、保護され芝生を踏む
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【07月15日 KOREA WAVE】白い犬にとって、ソウルのあるガソリンスタンドの屋上が世界のすべてだった。そこでご飯を食べ、眠り、その範囲だけを歩き回らなければならなかった。
名前は「マンダン」。ガソリンを満タンにしてほしいという意味でそう呼ばれた。その名前とは違い、愛情も幸せも、何一つ満たされる生活ではなかった。
建物の屋上は、マンダンが暮らすにはあまりに劣悪だった。真夏の熱気は足の裏を焼くようだった。身を避けるまともな日陰もなかった。冬には鋭い風が全身を襲い、震えなければならなかった。梅雨に雨が降れば雨に打たれ、雪が降れば雪を浴びた。
友達は空に見える雲だけだった。眺められるものもそれだけだった。マンダンは雲を追って首を動かしながら一日を過ごした。いや、実際には耐えていたと言う方が近かった。
そうして13年という歳月が流れた。マンダンも老犬になった。人間の年齢に換算すれば70~80代に近い。
健康も悪化した。耳は血の混じった膿でふさがり、皮膚は滲出液が出るだけでなく、はがれていた。認知症の症状まで見え始めた。
奇跡は、誰かが見守っていたことから始まった。隣の建物から、窓越しにマンダンを見ていた人がいた。胸を痛め、かわいそうに思いながら見ていた。その人はマンダンを救おうと警察に通報までしたが、所有者がいるため救出は簡単ではなかった。
マンダンを助けようとした人は、結局、動物権団体ケアに情報提供した。これ以上遅くなる前に救助してほしいと訴えた。
ケアの活動家がマンダンのもとへ向かった日も、彼は屋上で雨に打たれていた。耳の病気と皮膚病が深刻な状態で、すぐに入院しなければならなかった。
活動家が初めて抱きしめた時、雨水を拭き取り、絡まった毛をかき分けて傷を確認した時、そのたびにマンダンは泣き続けた。聞いてくれる人ができ、これまでこらえてきた涙をあふれさせるかのようだった。
情報提供者とケアの活動家たちは言った。
「もう屋上から降りよう。これまで本当に大変だったね。遅くなって本当にごめんね」
つらかった過去の記憶が消えるよう願い、名前も新たに付けた。ケアの活動家たちは、たくさんの福をすべて持ってほしいという思いを込め、「マンボク」と呼ぶことにした。13年間満たされなかった愛情を満たしてあげたいと考えた。
コンクリートではなく、柔らかな土と草を初めて踏んだ日、マンボクはふかふかした感触に戸惑った。だがすぐににおいを嗅ぎ、好きになっていった。
マンボクは退院後、済州にあるケアの「サンクチュアリ」に移った。ケアはそこを「里親の機会を得られなかった高齢の犬たちが余生を穏やかに過ごせる場所、治療を受け、日差しを浴び、ゆっくり散歩し、愛される老犬たちの療養所」と紹介している。
マンボクは小さな庭のある家で、年齢の近い友達と一緒に時間を過ごしているという。初めてできた友達の「ヒッピー」と「タンイ」もとても気に入っているという。耳は継続的な管理が必要で、認知症の薬も飲まなければならないが、生きようとする意志があり、順調に回復しているという。
ケアの活動家はこう話した。
「13年間、絶対的な孤独の中で耐えるだけの生活でした。マンボクの残りの人生は、これから始まります。愛されながら生きる時間になってほしいです」
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News