「捨てていた脂肪」が宝の山に?…韓国・脂肪吸引の廃脂肪がバイオ新素材として解禁へ [韓国記者コラム]
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【07月15日 KOREA WAVE】韓国で毎年、莫大な費用をかけて焼却されていた「脂肪吸引廃脂肪」が、ついに合法的なバイオ原料として扱われることになった。最近、国会を通過した廃棄物管理法改正案は、これまで医療廃棄物に分類され捨てられていた人体由来の脂肪を、再生医療や化粧品などの新素材として活用できる道を開いた。
バイオ業界では新たな成長エンジンを確保できるとの期待が大きい。実際、韓国の先端再生医療とバイオ素材産業に新市場が開かれるとの見方も少なくない。
しかし課題もある。今回の法改正が、特定の大型医療機関だけを利する「特恵の場」となったり、原料を提供した国民の権利が取り残される構造に流れたりする可能性があるためだ。
まず確認すべきは原料供給構造だ。人体由来の脂肪は工場で作れる資源ではなく、人の体からしか調達できない。手術件数が多く、保管・管理体制を備えた大型の脂肪吸引専門病院が市場の中心に立つ可能性が高い。
もちろん、規模のある医療機関が市場を主導すること自体が問題ではない。ただ、原料供給が一部機関に過度に集中したり、特定企業との独占的な供給構造が形成されたりすれば、資金力やインフラが不足する中小医療機関や新興バイオベンチャーは、出発点に立つこともできないまま淘汰される可能性がある。
より重要なのは患者の権利だ。自分の体から取り出された脂肪が、誰かの化粧品や治療剤となり、莫大な商業的利益を生み出す時、原料を提供した患者は「原料提供者」のまま取り残される。
現在、国会には患者の同意なしに残余検体を活用することを防ぐ生命倫理法改正案が係留中だ。脂肪もこれと変わらない。自分がお金を払って受けた手術で出た副産物が、知らない間に企業の利益追求の道具として使われるなら、納得する国民がどれほどいるだろうか。
今後の焦点は下位法令の設計に移る。政府は再利用対象となる医療機関の範囲、原料管理基準、患者同意手続き、追跡管理方法まで細かく設計しなければならない。特定業者に特恵が戻らないよう、公正な供給体制を作ることが基本だ。
「捨てられていた廃脂肪」が未来のバイオ産業の新たな資源になることに反対する理由はない。ただ、その出発点は産業育成ではなく、国民の信頼であるべきだ。どれほど良い趣旨の産業育成政策でも、「公正」と「倫理」という基礎が弱ければ砂上の楼閣にすぎない。【news1 チョン・ソニュウ記者】
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