韓国・京畿道漣川郡の郡南ダム(c)news1
韓国・京畿道漣川郡の郡南ダム(c)news1

【07月15日 KOREA WAVE】北朝鮮は、7月上旬に平年の2倍を超える梅雨の雨が降ったと明らかにし、今週も地域によって最大200ミリの大雨が降ると予報した。韓国政府は、南北境界地域にある北朝鮮側のダムについて、現時点で放流の動きは確認されていないと説明した。

朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は13日、気象水文局の資料を引用し、7月上旬の北朝鮮全域の平均降水量が132ミリに達したと報じた。平年の60ミリに比べて221%、2025年の75ミリに比べて176%だった。

地域別では、平壌市が164ミリで、平年の273%、2025年の356%を記録した。平安北道と慈江道の一部では215~268ミリの雨が降り、すでに各地域の7月の平年降水量を上回った。10日には平康だけで、1日に312ミリの大雨が降ったという。

北朝鮮は、台風9号から変わった低気圧の影響で、14~15日に全域で雨やにわか雨が降ると予測している。

特に黄海南道をはじめとする南部の複数地域と、平安北道など北部の一部地域では、1時間に30~60ミリの激しい雨を伴い、80~120ミリ、多い所では150~200ミリの降水量が予想されている。平壌でも50~80ミリの雨が降る見通しだ。

梅雨前線や気圧の谷の影響により、18~19日にも全域で雨が続くと予報した。

労働新聞は「梅雨はまだ始まったばかりだ」として、住民の安全確保や災害防止に万全を期すよう関係者に求めるなど、水害への備えを繰り返し強調した。

大雨予報を受け、南北境界地域で臨津江上流に位置する黄海北道兎山郡の黄江ダムが、事前通告なしに放流する可能性も指摘されたが、現時点で異常な動きは確認されていない。

北朝鮮は過去にも、梅雨時の集中豪雨の際に黄江ダムから事前通告なしに放流したことがある。このため韓国政府は2010年、対応するための郡南ダムを京畿道漣川郡に設置した。梅雨の時期には北朝鮮側の放流動向や、臨津江の韓国側にある水位観測地点、必勝橋周辺の水位変化を注視している。

韓国統一省の関係者は「現時点で北朝鮮側のダム放流の動きは確認されていない。必勝橋の水位も1メートル未満となっている」と述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News