チャン・ユンギ被告(c)news1
チャン・ユンギ被告(c)news1

【07月14日 KOREA WAVE】韓国・光州(クァンジュ)で女子高校生が刺殺された事件で、強姦殺人などの罪に問われているチャン・ユンギ被告が、地裁に反省文を提出していたことが分かった。news1の取材で明らかになった。反省文には「多くの人の日常を奪った」などと謝罪の言葉がつづられているが、裁判で焦点となっている「性犯罪目的」の動機や、現職警察官である父親の証拠隠滅疑惑については一切触れておらず、被害者側は「減刑や捜査拡大を阻むための戦略だ」と強く反発している。

光州地裁に一括提出された反省文で、チャン被告は「拘置所に面会に来た両親の涙を見て、子どもを失った遺族の胸痛む思いを考えた」と言及。「無責任な考えで被害者を傷つけ、多くの人の当然だった日常の一片を奪ってしまった」として、各被害者への謝罪の言葉を繰り返した。

しかし、チャン被告はその後の公判で「性犯罪目的の殺人」だったことを初めて認めたものの、反省文中ではこの核心的な犯行の動機について全く触れていない。また、事件を巡っては、現職警察官である被告の父親による証拠隠滅疑惑が浮上し検察・警察が捜査を進めているが、この身内への捜査に関する記述もなかった。

亡くなった女子高校生の遺族の弁護人は「反省文の提出や裁判での罪状認否は、真摯な反省によるものではない」と断定。「刑を軽くするための量刑対策であり、父親ら周囲への捜査拡大を防ぐための戦略的なものだ」と批判した。さらに、「反省文には具体的な犯行動機が書かれておらず、裁判所や被害者ではなく、メディアなどを通じて一般に公開されることを見越して書かれたものだ」と付け加えた。

起訴状などによると、チャン被告は5月5日未明、光州市の路上で、性犯罪目的で面識のない女子高校生を尾行し、凶器で刺して殺害したとされる。また、助けに入った男子高校生(16)にも刃物で重傷を負わせた。

被告はさらに、この事件の2日前にも、アルバイト先で知り合い好意を寄せていた外国人女性の自宅に侵入して暴行し、約13時間にわたって監禁したほか、過去に女性の身体を違法撮影した罪などにも問われている。警察の調査では、外国人女性に交際を断られた被告が凶器を持って女性を捜し回ったが見つけられず、通りかかった女子高校生を標的にしたとみられている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News