ソウル市松坡区の福井駅付近にある花卉村の様子(c)NEWSIS
ソウル市松坡区の福井駅付近にある花卉村の様子(c)NEWSIS

【07月14日 KOREA WAVE】「大雨が降ると扉を開けられず大変です。開ければ虫やクモがたくさん入ってきます」

ソウル市松坡区の福井(ポクジョン)駅付近にあるバラック街「花卉村」では、住民が梅雨と猛暑の二重苦に直面している。

現地では日中の気温が30度に達し、強いにわか雨が降る中、住民たちは扉を閉めたまま暑さに耐えていた。

2026年4月の火災後、近くの仮設住宅で暮らす住民は「家にエアコンや扇風機があっても、電気代が高くて使えない」と話した。

別の82歳の住民は、雨がやんで日差しが強くなると、バケツの水を路地に何度もまいていた。「昼は非常に暑く、扇風機をつけてじっと座っている。動く気にもなれない」といい、大雨の際には室内に水が入り、家財が水に浮いたこともあったという。

黒いビニールやテントで覆われた建物は室温が高く、住民は普段から扉を開けて生活している。基礎疾患のある78歳の住民は「屋根がビニールなので暑い。体もさらにきつい」と訴えた。

こうした問題は花卉村に限らない。ソウル市竜山区東子洞の簡易宿泊所街でも、住民たちは高温多湿の環境に苦しんでいる。

40歳の住民は「風通しが悪く、暑い時は非常に暑く、雨の後はひどく湿る。扇風機だけではどうにもならない」と話した。熱がこもるため、カビやゴキブリも多いという。

82歳の住民は「湿気がひどく扇風機が欠かせないが、隣の部屋の人と共用している。あまりに暑い時は避暑施設を利用する」と語った。

各自治体は簡易宿泊所の住民向けに避暑施設を運営し、電気設備や火災予防の点検も進めている。相談所関係者は、冷房設備の点検やミスト噴霧装置の運用により、体感温度を2~3度下げる効果が出ていると説明した。

一方で「支援をどれだけ拡大しても、狭く劣悪な部屋であることに変わりはない」とも指摘した。建物の多くが個人所有のため、根本的な住環境改善には限界があり、相談所としては電気・消防設備の安全点検を続けているという。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News