ソウル市内のチキン店(c)news1
ソウル市内のチキン店(c)news1

【07月14日 KOREA WAVE】韓国で夏の滋養食を食べる「伏日」を前に、チキン業界が需要拡大に期待を寄せている。参鶏湯1杯の価格が2万ウォン(約2200円)に迫る中、価格やメニューの選択肢で優位性を持つチキンに消費者が流れるとの見方が出ている。

韓国消費者院の価格情報サイトによると、ソウル地域の参鶏湯の平均価格は2026年5月時点で1万8154ウォン(約2000円)となり、2025年同月の1万7654ウォン(約1940円)から2.8%上昇した。2023年の1万4462ウォン(約1590円)と比べると25.5%高い。

参鶏湯は主要な外食メニューの中で、サムギョプサルに次いで2番目に価格が高い。一部の有名専門店では1杯2万ウォンに達し、ソウル・鍾路区の「土俗村参鶏湯」では最低価格が2万ウォン、一部の滋養参鶏湯は3万ウォン(約3300円)を超える。

チキンの平均価格も原材料費などの上昇を受けて値上がり傾向にあるが、消費者の負担感は参鶏湯より小さいとみられている。各社が価格を据え置き、割引クーポンを常時提供しているためだ。

BBQは4月、本部が原価上昇分を負担し、店頭価格と加盟店への供給価格を据え置くと発表した。bhcとキョチョンチキンも値上げ計画を示していない。

チキンは家族で分けて食べられる点も強みとされる。参鶏湯は基本的に1人前だが、チキン1羽は複数人で楽しめるため、価格面に加えて満足感も得やすい。

若い世代を中心に、参鶏湯ではなくチキンで伏日を過ごす傾向も強まっている。メニューが多様化し、アプリによる割引や配達注文が手軽になったことが背景にある。

グーグルトレンドでは、6月10日から7月9日までの「チキン」への平均関心度が77だったのに対し、「参鶏湯」は9にとどまった。数値は100に近いほど関心が高いことを示す。2025年の初伏当日には、主要チキン3社の売り上げが40~80%近く増加した。

各社は夏の新商品を相次いで投入し、伏日商戦を強化している。

BBQはStray Kidsのフィリックスと協業した新商品「フィルクランチ」を発売した。甘みとうまみ、サクサクした食感を特徴とする。また、自宅で手軽に食べられる鶏肉の辛いスープや鶏スープなどを詰めたギフトセット2種類も用意した。

bhcは、看板商品「プリンクル」をカレー味に仕上げた新商品「カリンクル」や、サイドメニューの「クリスピーバン」などを発売。3回注文すると最大1万3000ウォン(約1430円)の割引クーポンを提供する。

キョチョンチキンも伏日に合わせた販促やSNSイベントを予定している。自社アプリで持ち帰り注文をすると10%割引になるキャンペーンも実施している。

業界関係者は「参鶏湯の価格負担と伏日の過ごし方の変化が重なる夏は、チキン需要が大きく伸びる最盛期だ。新商品や割引キャンペーンで需要を取り込む」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News