韓国・性早熟症の抑制注射、年間18万人が治療…「背が伸びる」効果は限定的
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【07月14日 KOREA WAVE】韓国で「性早熟症(思春期早発症)」の進行を抑える注射剤の処方件数が急増している。だが、正確な診断基準を満たさないまま「身長を伸ばすため」に使用した場合、最終的な成人身長の増加には有意な効果がみられないという専門機関の研究結果が出た。
韓国保健医療研究院が10日に発表した研究報告書によると、性早熟症の抑制注射剤を請求した患者数は2020年の12万988人から2024年には17万9840人へと約1.5倍に増加。請求金額も818億ウォンから1199億ウォン(約132億円)に膨らんだ。患者の多くは女子(83.5%)で、受診時の平均年齢は女子が9.7歳、男子が10.8歳だった。
性早熟症は思春期の発達が周囲に比べて異常に早く始まる状態を指し、放置すると骨端線が早く閉じて最終的な身長が低くなるほか、精神社会的な悪影響を及ぼすため早期治療が求められる。現在、現場では「GnRH誘導体」と呼ばれるホルモン抑制注射が広く使われているが、近年は病気の治療目的だけでなく、子供の身長を伸ばしたい保護者の期待から、非病的なケースでも使用される例が指摘されていた。
同研究院が直近5年以内に子どもの受診経験がある保護者1000人を対象に調査したところ、23.3%が「性早熟症の診断基準を満たしていないにもかかわらず治療を受けた」と回答。その主な目的として「最終身長の増加(24.9%)」などが挙げられ、44.1%が治療費の全額を自己負担(自由診療)していた。
多角的な臨床データの分析結果によると、性早熟症と正確に診断された子どもに対しては、思春期の進行抑制や精神的負担の緩和に効果的で安全な標準治療であることが再確認された。一方で、診断基準を満たさない「早発思春期」や「正常な思春期」の青少年が使用した場合、初経を平均約1.49年遅らせる効果は確認されたものの、最終的な成人身長が伸びるという有意な臨床的メリットは確認されなかった。
研究院は「保護者の身長に対する関心の高さや、正しい診断基準・治療目的への認識不足は、不必要な治療につながるリスクがある」と指摘。「注射剤の適切な使用に向け、一貫した診断基準の適用と、根拠に基づく治療原則についての持続的な教育・案内が必要だ」と強調した。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News