労働新聞(c)news1
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【07月14日 KOREA WAVE】北朝鮮が軍高官による組織的な汚職を摘発し、強硬な対応に乗り出している。韓国では、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の叔父チャン・ソンテク(張成沢)氏が処刑された2013年の事件以来となる、大規模な綱紀粛正に発展する可能性が指摘されている。

北朝鮮メディアによると、事件の中心人物は朝鮮人民軍総政治局の組織副局長を務めたパク・ヒチョル氏だ。総政治局は軍の思想統制を担う強い権限を持つ組織で、組織担当の幹部は軍人事の検閲にも関与できるとされる。

パク・ヒチョル氏の事件は6月20~22日の朝鮮労働党中央委員会総会で初めて明らかになり、汚職容疑で立件することが決まった。処分結果は11日に公表された。

労働新聞は、パク・ヒチョル氏と側近らが4年間にわたり権力を乱用し、自らを神格化して多額の賄賂を受け取ったと報じた。さらに、軍内で人事売買や政治的な工作を助長し、側近を主要ポストに配置した上で、国家資金や物資、住宅を流用したとしている。

同紙は、こうした行為が党による軍の一元的な指揮体制を妨げたと指摘し、関係者を「毒素と廃物」と表現した。

韓国では、この処罰論理がチャン・ソンテク事件と似ているとの見方が出ている。当時も北朝鮮は、独自の勢力を築いて国家財政や資源を私物化したことを反逆行為と位置付け、チャン・ソンテク氏の処刑後に関係者を大規模に排除した。

キム・ジョンウン総書記が今回の事件を扱う党・政府・軍合同会議を自ら主宰したことも、今後の粛清規模をうかがわせる材料とされる。北朝鮮が高官の汚職問題を扱う同種の会議を開くのは初めてとみられている。

北朝鮮は今後、事件の調査や処分内容を国内に周知し、関与した幹部の追加摘発を進める可能性がある。

北韓大学院大学のヤン・ムジン碩座教授は「司法処理は事実上、公開の人民裁判形式で進められた。チャン・ソンテク排除と似た方式で、体制結束を図る恐怖政治の一環とみられる」と分析した。

一方、北朝鮮がパク・ヒチョル氏への具体的な処分を公表しない可能性もある。韓国では、すでに処刑されたか、今後公開処刑される可能性も取り沙汰されている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News