「独島」の一般住民がついにゼロへ…韓国・遺品整理をめぐる当局と遺族の激しい対立で“住民不在”長期化か
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【07月14日 KOREA WAVE】韓国の「独島」に、最後に住民登録を置いていた一般住民のキム・シンヨルさんが今年3月に88歳で死去したことを受け、行政当局が島内の「住民宿舎」の原状回復を進めているのに対し、遺族が反発して対立している。これにより、宿舎の物品整理が進まず、新たな住民の選定手続きも事実上ストップしており、「独島」の一般住民「不在」状態が長期化する懸念が出ている。
日本海に浮かぶ竹島(島根県隠岐郡隠岐の島町)を韓国は「独島」と呼び、実効支配を続けている。
鬱陵郡の管理事務所によると、当局は4月、キム・シンヨルさんの死去に伴い宿舎の使用許可が終了したとして、残された私物を5月末までに搬出するよう求める公文書を遺族に送付した。これに対しキム・シンヨルさんの娘はSNSで公文書を公開し、「生涯にわたり島を守ってきた父の遺族に対し、慰労も礼遇もなく冷たい公文書1枚だけを送ってきた。遺族の尊厳が崩された」と強く批判した。
一方、管理事務所側は「国有財産関連の法令に基づく避けられない手続きだ」と説明。公文書の送付前に遺族側と物品整理について複数回協議を試みたが、整理の意思がないとの返答を受けたため、現在は行政代執行の手続きを進めているという。ただし、故人の遺品を任意に廃棄するのではなく、箱に詰めて保管した上で遺族に返却する方針だと強調した。
キム・シンヨルさんは1960年代後半から夫の故キム・ソンドさんとともに「独島」で漁業などを営み、1991年に住民登録をして以降、島を代表する常住住民として知られていた。2018年に夫が亡くなり、今回キム・シンヨルさんも死去したことで、「独島」に住民登録を置く一般住民は1981年以来約40年ぶりにゼロとなった。
現在も警備隊員や灯台管理員など約24人が常駐しているが、いずれも業務のための滞在者であり、一般住民の選定には宿舎の整備が不可欠なため、当局と遺族の対立の行方に注目が集まっている。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News