「男児ではない」と実父から数十年の拷問虐待…韓国・60代女性の壮絶な告白に怒りの声
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【07月12日 KOREA WAVE】生まれた直後から「息子ではない」という身勝手な理由で実父から憎まれ、凄惨な児童虐待を数十年にわたり受け続けた60代女性の訴えが韓国のテレビ番組で紹介され、視聴者に大きな衝撃と憤りを与えている。
先月30日に放送されたJTBCの報道番組「事件班長」では、実父から受けた過酷な暴力と精神的虐待の記憶を抱えて生きる60代女性の体験談が取り上げられた。
女性によると、父親は生まれる前から男児を切実に望んでいたが、誕生したのは娘だった。父親は「生まれた瞬間から父親を裏切った」と理不尽な言葉を浴びせ、娘を恨み始めたという。
幼少期から始まった暴力は日常茶飯事だった。父親は酒に酔っているかどうかにかかわらず、こぶしで顔を殴り、灰皿を投げつけ、角材で太ももを打ち据えた。ガムを噛んでいた女性の顔を殴って複数の歯をへし折り、砕けた歯がガムに張り付いていたこともあったという。また、床に倒れた女性の顔をかかとで踏みつけ、成人後にレントゲンを撮って初めて「当時の衝撃で顔の骨にひびが入っていた」と知るなど、その暴力は凄惨を極めた。一晩中、暖房用の練炭の火を見張らせて睡眠を奪い、火が消えかけると再び激しい暴行を加えるといった拷問まがいの行為も繰り返された。
母親も暴力の被害者だったが、夫婦間の不和や互いへの不貞疑惑のストレスも全て女性へと向けられた。父親は幼い女性を連れ回して「母親の浮気現場を見張れ」と命じ、帰宅後は怒りに任せて母親の下着を捨てさせたり、家族写真を破らせたりする奇行を強いたという。
女性にとって「学校だけが唯一の逃げ場」だった。猛勉強の末に奨学金を得て大学へ進学し、成人すると同時に実家を脱出。その後は就職、結婚を経て自らも親となり、新たな人生を築いた。しかし、幼少期のトラウマが消えることはなかった。女性は「親になって子どもを育ててみて、自分の親の行動がますます理解できなくなった。自分が受けた心の欠落が、我が子に連鎖するのではないかといつも恐怖だった」と振り返る。
現在は父親との連絡を完全に断っているが、女性の心には深いしこりが残ったままだ。
女性は「父から心からの謝罪を受けたい」と切実な思いを吐露。「許すためではなく、過ちを認めさせてこそ、私がこの苦しみから楽になれる気がする。あの人が自分の犯した罪を忘れたまま、安らかに天寿を全うするのは絶対に許せない」と、謝罪を求める理由を訴えた。
番組に出迎えた韓国オープンサイバー大学のパク・サンヒ教授(相談心理学)は「こうした虐待の加害者は、後になって『自分がいつそんなことをしたのか』と犯行を否認したり、責任を転嫁したりすることが多く、被害者が謝罪を求めようとしてさらに傷を深めるケースも少なくない」と指摘。「加害者への執着から離れ、信頼できる専門の相談員や周囲の人々に傷を打ち明け、自らを癒やしていく過程に注力することも非常に重要だ」とアドバイスしている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News