【7月12日 AFP】5月以降で3度目となる熱波に見舞われているフランスでは今週末、エッフェル塔など首都パリの観光名所で営業時間が短縮されたほか、自転車ロードレースの「ツール・ド・フランス」では、初めてステージのコースが短縮される事態となった。

11日の時点で、パリ首都圏を含むフランス本土の4分の1の地域が、国内最高レベルの特別警報下に置かれている。

エッフェル塔の運営会社は「予想される高温のため」、11日と12日の午後4時に閉鎖されると発表した。年間700万人の観光客が訪れるこの高さ324メートルの鉄塔は、通常、繁忙期には深夜過ぎまで営業している。

ルーブル美術館とオルセー美術館も同様の措置を取った。世界で最も入場者数の多いルーブル美術館は13日まで午後4時、オルセー美術館も15日まで午後5時へと、それぞれ閉館時間を繰り上げている。

さらに、ツール・ド・フランスの主催者は、激しい暑さを考慮し、12日のステージを185.5キロから30キロ短縮することを発表した。コースの短縮は大会史上初めてだという。

フランス全土で、多くの自治体が乾燥による火災リスクの高まりを懸念し、14日のフランス革命記念日(パリ祭)の花火大会を中止している。当局者が10日に明らかにしたところによると、フランス国内で今年これまでに山火事で焼失した面積は、前年の同時期の2倍に達しているという。

エマニュエル・マクロン仏大統領は11日、山火事の10件中9件は人間の活動が原因であると指摘し、警戒を呼びかけた。

大統領はX(旧ツイッター)への投稿で「ほんの一瞬の不注意が、家族を危険にさらし、私たちを守ってくれる人々(消防士など)を脅かし、私たちの田園地帯を破壊することになりかねない」と述べた。

フランスでは6月の熱波の期間中、超過死亡者数が2000以上となった。(c)AFP