スペイン南部で大規模山火事、12人死亡 別荘地が「ゴーストタウン」に
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【7月12日 AFP】スペイン南部で12人の死者を出した山火事は11日、ようやくその勢いが収まりつつある。しかし最も大きな被害を受けた村は無人のままで、焼け跡の家々や真っ黒になった木々は、村民が避難を余儀なくされた山火事の凄まじさを不気味に物語っている。
山火事は、多くの外国人が別荘を構えるアンダルシア自治州アルメリア県ロスガジャルドスで9日に発生した。約500人の消防士と消防用航空機20機以上で消火活動にあたっている。
当局によると、風が弱まり、湿度が上昇したことで、発生後初めて山火事の炎に直接的に対応することが可能になったという。
現地を視察したフェリックス・ボラニョス・ガルシア法相は「本日、延焼は見られない」とし、焼失面積は6600ヘクタールで止まっていると説明。
また、「風や湿度に関して気象条件が味方してくれたため、この好機を生かして全力を挙げた」と述べ、数時間以内には火災を制御下に置くことができるだろうと期待を示した。
当局によると、急速に拡大した火災で12人が死亡した。車や徒歩で避難を試みたが、その最中に火災に巻き込まれたとされる。犠牲者の大半は外国人で、身元はまだ公表されていない。
白い壁の小さな村が並ぶベダールで地域役員を務めるマノリ・ラモスさん(72)は、「炎が上がり、本当に恐ろしかった。まるで地獄のようだった」と語った。
11日午後、ベダールは住民のほぼ全員が避難しゴーストタウンのようになっていた。村へと通じる主要な道路は警察によって閉鎖されたままだ。
休暇用にベダールで別荘を借りたばかりだというナバロさんは、山火事でフランス人の妻の行方が分からなくなったとAFPに悲しみの表情で語った。
「妻に『早く出ろ、すべて置いていけ。逃げるんだ』と言った。そう言っている間に、私たちは炎に包まれてしまった」
ナバロさんは溝に飛び込み、這って逃げることができたと説明した。
避難した英国人のクリリーさん(87)は、黒煙が目の端に入り、その直後に「『お金とカードを持って、逃げろ』と警察から警告を受けた」とAFPに語った。
当局によると、命を落とした人の中には、避難勧告に従わなかったか、あるいは炎が近づきすぎて手遅れになり、その場にとどまって安全を確保することもできなかった人が含まれているという。
今回の大規模な山火事により、約1500人が避難を余儀なくされた。
当局は、送電線が断線したことが山火事の引き金になったのではないかとみている。スペインでは、数週間にわたり40度を超える猛烈な暑さが続いていた。(c)AFP/Alfons LUNA