「作物の画像から収穫量を弾き出す」ビジョンAI…韓国ロッテイノベート、農業AX市場攻略を本格化
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【07月11日 KOREA WAVE】韓国ロッテグループの「ロッテイノベート」が人工知能(AI)エージェントとビジョンAIを組み合わせ、農業AX市場の攻略に本格的に乗り出す。スマートファーム構築にとどまらず、栽培相談や生育・病害虫予測、農産物の市況分析を提供するサブスクリプション型プラットフォームへ事業を広げる動きだ。
メガ・ニュース(MEGA News)のチャン・ユミ記者の取材によると、ロッテイノベートは10日、スマートファームプラットフォーム「都市の青い農場」に大規模言語モデル(LLM)基盤のスマートファームエージェントを開発していると明らかにした。
スマートファームエージェントは、農場主に作物別の栽培方法やスマートファーム運営情報を提供し、現場で発生する質問にリアルタイムで答える。農産物の市況分析機能も支援し、栽培品目や出荷戦略の策定を助ける。
ロッテイノベートは、作物の画像を分析して生育状態や収穫量、病害虫発生の可能性を予測するビジョンAI技術も開発した。LLMが営農の意思決定を支援し、ビジョンAIが作物の状態を把握する仕組みだ。
二つの技術が連携すれば、AIが農作物の状態を分析したうえで、必要な対応や栽培方法を提案するサービスへ拡張できる。経験が少ない農場主の試行錯誤を減らし、生産性と運営効率を高めることが目標だ。
ロッテイノベートは、スマートファームエージェントをサービス型ソフトウェア(SaaS)として高度化し、農家や農業法人へ供給対象を広げる計画だ。これは、一度限りの構築中心の事業から脱却し、継続的な利用料を確保するサービス事業へ転換しようとする戦略とみられる。
ロッテグループの流通・食品事業と連携する可能性もある。スマートファームの生産データと農産物の市況、流通需要を結び付ければ、栽培から販売まで支援する農業AXプラットフォームへ事業領域を広げられる。
ロッテイノベートがこの分野に乗り出すのは、市場の成長性が高いためだ。市場調査会社グローバルマーケットインサイトによると、世界の農業用AI市場は2024年の47億ドル(約6900億円)から2034年まで年平均26.3%成長すると見込まれている。特に生育・収穫量予測、病害虫検知、精密農業需要の拡大が市場成長をけん引すると予想される。
ロッテイノベートは今後、市場での主導権確保に向け、AIの予測精度や生産量増加、コスト削減効果を実際の農家で実証することに積極的に取り組むとみられる。スマートファームエージェントの有料顧客や導入農家を早期に確保する動きにも拍車がかかる見通しだ。
ロッテイノベート関係者は「継続的なデータ蓄積を通じて、サービスの精度と顧客の利便性を高めていく。AI技術でスマートファーム管理の革新を主導し、未来農業の競争力確保に貢献したい」と述べた。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News