【7月10日 AFP】ウクライナのスポーツ相マトビー・ビドニー氏は9日、国際オリンピック委員会(IOC)がロシアに対する制限を一部緩和することを決めたタイミングは「特にひねくれた」ものだと、AFPの取材に答えた。

IOCは7日、ロシアによるウクライナ侵攻開始から4年以上が経過する中、ロシアの選手が2028年ロサンゼルス五輪に出場できる道を開いた。IOCの今回の決定により、ロシアの選手は厳格な条件付きではあるものの、チーム種目(団体戦)や、五輪の予選大会に出場することが可能となる。

この決定の正当性についてIOCは、選手の国際大会への参加は「戦争や紛争への関与を含め、自国政府の行動によって制限されるべきではない」と説明した。

これに対しビドニー氏は、首都キーウとその郊外でのミサイルや無人機(ドローン)による攻撃で26人が死亡したまさにその翌日に、この決定が下されたことから、IOCの判断は誤りであり、配慮に欠けるものだと批判した。

ビドニー氏はAFPに対し、「これらの制限を緩和することで、IOCは事実上、血に飢えた侵略者に手を貸している」と語った。

「この決定を特にひねくれたものにしているのは、そのタイミングだ。多くの罪のないの命を奪った、大規模で壊滅的なミサイル攻撃の直後であり、キーウが喪に服しているその日に採択された」

「スポーツに対する敬意の完全な欠如」を示していると指摘したビドニー氏は、「私たちの首都がこの残虐な攻撃の犠牲者を悼んでいるときに、譲歩という形でロシアに報いるのは、偽善の極みだ」と述べた。(c)AFP