【07月09日 KOREA WAVE】
6月30日、中朝友誼橋に長く並ぶ貨物トラック=筆者提供(c)news1
6月30日、中朝友誼橋に長く並ぶ貨物トラック=筆者提供(c)news1

中国の習近平国家主席が北朝鮮・平壌を訪問し、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記と首脳会談を開き、中朝間で「実質協力の水準を高めるべきだ」として国境の貿易拠点の全面再開と人的往来の拡大を強調してから、1カ月余りが過ぎた。

鴨緑江を挟んで新義州と向かい合う中国遼寧省丹東市には、中朝首脳会談後、実質的な変化が現れているのか。6月30日から2泊3日間、中朝貿易業者らとともに中朝国境地域を見て回った結果、意味のある変化が感じられた。

8カ月余りぶりに訪れた丹東市内で最初に目に入ったのは、丹東海関(税関)前に長く並ぶトラックの列だった。北朝鮮へ向かうトラックだ。数時間後、これらのトラックは3時間余りかけて中朝友誼橋を通り、新義州へ渡った。丹東海関から鴨緑江の橋を経て新義州税関まで続くトラックの列は壮観だった。2025年には見られなかった光景だ。

同行した貿易業者は「2025年12月から緩やかに増え始めた中朝間の交易量が、2026年4月の王毅外相の平壌訪問を契機に大きく増えた。新型コロナ以前、中朝貿易が最高潮に達した時には1日に300台以上のトラックが渡っていたが、今はその水準に迫っている」と話した。

実際に2026年4月の中朝交易規模は約3億2600万ドル(約489億円)と集計された。これは2017年11月以降、約8年5カ月ぶりの最高水準だ。しかし、中朝貿易に関わる丹東の貿易業者らは、公式統計よりはるかに多くの物資が北朝鮮へ入っていると耳打ちした。北朝鮮が現在、重点事業として進めている地方建設事業に必要な資材や医療機器、医薬品などが多く輸出されているという。

鴨緑江鉄橋周辺の商店では、北朝鮮から輸入された商品を容易に見ることができた。大同江ビールのほか、龍城ビール、鳳鶴ビール、平壌ビールなどをはじめ、さまざまな酒類と食料品が販売されている。

翌日午前、丹東を出発して平壌・西浦駅へ向かう貨物列車と、西浦駅から丹東へ入ってくる貨物列車が確認された。午前11時ごろには、丹東を出発して平壌へ向かう国際旅客列車が鴨緑江鉄橋を通過した。国際列車は北京―平壌が週4回、丹東―平壌が毎日運行されている。

中朝首脳会談を契機に、新鴨緑江大橋の開通に関する動きも活発になっている。7月1日、新鴨緑江大橋の向こう側の北朝鮮では、税関や物流倉庫などを建設する工事が活発に進められていた。橋の上をバス1台が通る姿も捉えられた。ただ、現在の工事状況を考慮すると、10月になって北朝鮮側の準備が終わるとみられる。

丹東の貿易業者は次のように話す。

「数年前から新鴨緑江大橋が開通するという話が出ていたが、まだ北側の税関建物の塗装作業も実施されていない。北朝鮮地域の工事が終わってこそ、開通式の日程協議が進むだろう。北朝鮮とロシアが豆満江に新たに建設中の橋の完成時期も変数になる。北朝鮮とロシアの間で『豆満江自動車専用橋』の開通式が開かれた後、新鴨緑江大橋が開かれる可能性が高い」

新鴨緑江大橋は2014年に完成したが、北朝鮮側の接続道路と税関施設が整わず、開通が10年以上遅れている。

丹東市はロシアのウラジオストクとともに、韓国人より北朝鮮住民の方が多く居住する都市だ。現在、丹東に出て働く北朝鮮人労働者は6万~7万人規模だという。2025年から新規人員が流入し始め、着実に増えている。

同行した貿易業者は「ロシア沿海地方に出ていた人員の一部も、労働条件がより良い丹東に来ている。加工業者で働く北側労働者の賃金は2000~2500元(約4万4000~5万5000円)程度だったが、最近は3500~3800元(約7万7000~8万4000円)に上がった」と話した。労働力不足が深刻な丹東の業者間で競争が激しくなり、賃金が継続的に上がっているという。

丹東で会った貿易業者らは一様に「王毅外相と習近平国家主席の平壌訪問以降、対北朝鮮制裁の鍵が緩んだことは明らかだ。北朝鮮が全面的な社会主義発展を掲げ、地方建設に集中しているため、中朝経済交流は増えるしかない」と期待感を示した。

ただ、まだ経済指標として実感できる段階ではないようだ。依然として対北朝鮮制裁が公式には維持されており、複雑な通関手続きや高い物流費など制約条件が多いためだ。北朝鮮から頻繁に貿易代表が来て複数の事業案を協議し、中国企業がさまざまな事業を提案しているが、まだ「協議段階」であり、実質的な成果につながるまでには時間が必要だという。【平和経済研究所 チョン・チャンヒョン所長】

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