「母に言えば孤児院行きかと…」9歳上の兄から性暴力を受け続けた姉妹…韓国・60代になって告発した悲痛の全貌
このニュースをシェア
【07月08日 KOREA WAVE】幼い頃に最も信頼していた実の兄から性暴力を受け、その後の人生を深いトラウマの中で生きてきたという60代女性の訴えが、韓国メディアで取り上げられ反響を呼んでいる。事件から数十年が経過し、法的な処罰が難しい現実の壁に直面しながらも、女性は「罪が消えるわけではない」と苦痛を吐露した。
JTBCの番組「事件班長」が24日に伝えた内容によると、情報提供者の女性は3人きょうだいの末っ子として生まれ、共働きの両親に代わって9歳年上の兄から格別にかわいがられて育った。しかし、小学校低学年の冬休み、部屋でテレビを見ていたところ、兄から突然性的暴行を受けたという。兄からは「母親や姉に言ったらただではおかない」と口封じをされた。
数年後、意を決して姉に事実を打ち明けたところ、姉もまた夜間に同じ被害を受けていたことが発覚。姉妹は「母親に話せば孤児院に送られるかもしれない」と恐れ、普段から息子を極端にひいきしていた母親には打ち明けられないまま、互いを守りながら耐え忍んだという。
女性は中学校の性教育で初めて、自身が受けた行為が明白な性犯罪であったと認識。成人後も人間不信や兄と同年代の男性への恐怖心といった後遺症に苦しみ、恋愛も長続きせず、現在まで独身で生きてきた。一方、加害者である兄は結婚して家庭を築き、自身の娘を可愛がっているという。女性は「その姿を見るたびに身震いがする」と語る。
最近になり体調を崩したことから、女性は姉とともに法的な対抗手段を模索したが、事件が1970〜1980年代に発生したものであるため、すでに刑事上の公訴時効が成立。専門の弁護士からも、親族間性暴力の時効廃止規定は過去に遡及して適用されないことや、民事上の損害賠償請求も消滅時効の関係から極めて困難であるとの見解が示された。
刑事処分や民事賠償のいずれも高い壁に阻まれるなか、女性は「処罰ができないからといって、罪がなかったことになるわけではないということを社会にどうしても知らせたかった」と、番組に情報提供した切実な思いを語っている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News