【7月8日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は7日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席するためトルコの首都アンカラに到着した際、同国のレジェップ・タイップ・エルドアン大統領との「ケミストリー(相性)」を絶賛する一方で、対イラン軍事作戦への対応をめぐり欧州の同盟国を激しく批判した。

トランプ氏は大統領専用機エアフォースワンから降り立つと、エルドアン氏直々の出迎えを受けた後、白馬にまたがった護衛隊に導かれて、人払いがなされたアンカラの通りを移動した。

今回の首脳会議は、トランプ氏が同盟国を激しく非難し、米国が欧州から距離を置きつつある中で、77年の歴史を持つNATOにとって緊迫した時期に開催された。

トランプ氏は、トルコ大統領府でエルドアン氏の隣に座り、「NATOには非常に失望している」「率直に言って、今回の首脳会議が、私の友人であり、非常に強力な指導者、非常に強い人物である彼のいるトルコで開催されていなかったら、私は出席していなかったかもしれない」と述べた。

NATO当局者らは、トランプ氏とエルドアン氏との強い信頼関係が、対イラン軍事作戦によって生じた不和を和らげるのに役立つことを期待している。トランプ氏も「それは私たちの間で機能しているケミストリーだ」と述べた。

さらに、エルドアン氏にとって大きな後押しとなる可能性のある発言として、トランプ氏は、2019年にトルコがロシア製防空システムを購入したことを理由にF35の共同開発から排除していたトルコに対する同戦闘機の売却を、米政府として再検討する方針を示した。

欧州の指導者らは、気まぐれなトランプ氏との決裂を回避し、NATOの信用がこれ以上失墜するのを防ぎたい考えだ。

だが、トランプ氏は8日の会合を前に、対イラン軍事作戦開始時に米軍による基地使用に対して一部の同盟国が課した制限について、今なお根に持っている様子だった。

トランプ氏は「彼らが助けに来てくれるどうかを試していた」「(だが)イタリアは拒絶し、ドイツも拒絶し、フランスも拒絶した」と不満をぶちまけた。

さらに、デンマーク自治領グリーンランドは「デンマークではなく、米国によって管理されるべきだ」との持論を改めて展開した。NATOとの間で別の火種を再燃させかねない発言だ。(c)AFP