白頭山トゥルチュク酒を手にする北朝鮮住民の姿=労働新聞(c)news1
白頭山トゥルチュク酒を手にする北朝鮮住民の姿=労働新聞(c)news1

【07月08日 KOREA WAVE】韓国に2025年9月に持ち込まれ、国内での流通を待っていた北朝鮮産の酒3500本が、最終的な承認を得られないままタイへ再輸出される見通しとなった。手続きの長期化による資金負担などが影響したとみられる。

複数の対北朝鮮経済協力関係者によると、事業者が今年5月、韓国統一省に北朝鮮酒の搬入承認申請を取り下げる意向を伝え、同省もこれを受理した模様だ。

この事業者は2025年9月、中国の業者などを通じて北朝鮮の貿易会社と契約。北朝鮮産の伝統酒である「テンジャン酒」1200本と「トゥルチュク酒」2300本の計3500本を仁川港に搬入した。

国際社会による対北朝鮮制裁の規定に抵触するのを避けるため、代金は現金ではなく「現物の砂糖」と交換するバーター取引の形を取った。これに対し、統一省は現物交換を証明する最終書類の提出を求めていたが、事業者は必要書類の確保に難航。酒は仁川の税関に長期保管されたままになっていた。

事業者は、通関手続きの遅れや内部事情が重なったことで搬入を断念したと説明。一度既存の手続きを取り消した上で、改めて輸入を準備する意向を示している。

税関に保管されている3500本の酒は、いったんタイへ再輸出されて現地で販売される予定で、事業者はその後、改めて韓国への再搬入を目指すという。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News