「総事業費10兆円」カナダの次世代潜水艦レース、韓国ハンファが無念の敗北を喫した「決定打」
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【07月07日 KOREA WAVE】カナダ政府は6日(現地時間)、同国海軍の次世代潜水艦建造事業(CPSP)の優先交渉対象者として、ドイツのティッセンクルップ・マリン・システムズ(TKMS)を選定したと発表した。受注を目指していた韓国のハンファオーシャンは、最終段階で苦杯をなめさせられた形だ。カーニー首相が東部ノバスコシア州のハリファクス軍基地を訪問した際に明らかにした。
カナダ公共放送CBCなどによると、カーニー首相は「TKMSとハンファはいずれも海軍の高度な要求を満たし、カナダの労働者と企業に最大の利益をもたらす優れた提案を示した。非常に難しい決定だった」と強調。TKMSの潜水艦を選定した理由について、北極圏の海域に最適化されており、北大西洋条約機構(NATO)の軍装備と完全に相互運用・通信が可能な点を挙げた。ただし、TKMSとの最終交渉が決裂した場合は、ハンファオーシャンに優先交渉権を移して交渉に着手する権利を留保しているとした。
今回のプロジェクトは、3000トン級のディーゼル潜水艦12隻を建造する超大型事業。潜水艦の建造費だけで200億~300億カナダドル(約2兆1200億~3兆1800億円)、今後30年以上の運用・維持補修まで含めると、総事業費は最大1000億カナダドル(約10兆6000億円)に達する。
カナダ政府は、TKMSの「212CD」モデルとハンファオーシャンの「KSS-III」モデルの双方が海軍の性能要求を満たすと評価していたため、最終的な勝負はカナダ経済への寄与度(経済的波及効果)と地政学的な戦略価値に絞られていた。ドイツ側はノルウェーと共同でコンソーシアムを組み、契約期間中にカナダの国内総生産(GDP)へ860億カナダドル貢献し、累計65万件以上の雇用を創出すると確約。さらに、NATO加盟国同士としての北極海防衛協力の強みを前面に押し出した。
ハンファオーシャンも2044年までに700億ドル規模の貿易・投資誘致や年間2万5000件の雇用創出といった大規模な産業協力パッケージを提示したが、及ばなかった。
カナダの日刊紙グローブ・アンド・メールは、今回の決定について「カナダ政府が意思決定において、NATOおよび欧州との強い結び付きを最優先することを示した」と評価。一方でCBCは「カナダがインド太平洋よりも欧州に目を向けていると長く感じてきた韓国側に失望を与えることになり、カナダのアジアにおける野心や投資に打撃となる可能性がある」と指摘している。
カーニー首相はアジア軽視との指摘を否定し、「韓国のイ・ジェミョン(李在明)大統領とも週末に率直な対話をした。技術分野などで戦略的関心事について協議を続ける」と述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News