「スマート資材運搬ロボット」(c)MONEYTODAY
「スマート資材運搬ロボット」(c)MONEYTODAY

【07月07日 KOREA WAVE】爆薬と起爆装置が作り出した荒い発破空間。トンネル工事の作業者に先立ち、4本足で歩くロボットが現場に入る。犬に似た4足歩行ロボット「スポット」だ。煙が立ち込める空間に入ったロボットは、不発の爆薬が残っていないか、追加崩落の可能性がないかを確認する。

韓国・現代建設が人工知能(AI)とロボットを前面に出し、スマート建設への転換に速度を上げている。すでに広く知られる「スポット」や工程ロボット、AI防犯カメラ、屋内自律飛行ドローンなどを現場に適用し、事故予防と生産性向上を同時に狙う戦略だ。

カギは、現実空間で直接動く「フィジカルAI」だ。AIの頭脳を搭載したロボットが危険区域を先に点検し、資材を運ぶなど、きつく危険な作業を代替する。一方、現場管理者は収集されたデータに基づき、実際に対応が必要な場所へ人員を集中させる。

スポットは、金浦―坡州高速道路とKTリモデリング現場などで、自律巡回とデータ収集性能の実証を終えた。これまでは現場管理者が自ら歩き回り、写真を撮って工程別の状態を記録し、事務所に伝えなければならなかった。1日に数万枚の写真を撮影して比較するなど、業務の非効率性が高かった。

AI安全ロボット「スポット」(c)MONEYTODAY
AI安全ロボット「スポット」(c)MONEYTODAY

スポットは決められた動線に沿って動き、現場写真を残し、映像・環境センサーで作業区間の状態を確認する。レーザースキャナーで確保した3次元形状データは、以前の記録や設計図面と照合し、構造物の変化の有無を調べるために活用できる。作業者の熟練度や体調によって点検結果が変わり得る限界を減らし、管理人員は異常兆候が見つかった区間を中心に確認・措置に乗り出せる。

AI防犯カメラは、建設現場の危険を自動で探知する重要技術に挙げられる。現代建設は200万件以上の現場データを学習させ、安全ヘルメットや安全フックの未着用、装備と労働者の衝突リスク、火災・煙、危険区域への無断進入などをリアルタイムで識別できるようにした。人が数十台の防犯カメラ映像を見る代わりに、AIが先に危険場面を把握し、管制センターに知らせる方式だ。夜間や構造物の裏側のように、人が見落としやすい死角を減らすことに焦点を合わせた。

人が直接近づきにくい場所はドローンが担う。屋内点検用ドローンは、縦坑や開口部、エレベーターシャフトのような狭い空間に入り、高解像度映像と3次元空間情報を確保する。配管と設備が図面通りに設置されているか、構造物と干渉する部分はないかを確認するために使われる。

密閉空間の酸素、二酸化炭素、温度などの環境指標も遠隔で点検する。作業者を先に投入する前に空間の危険要因を調べ、進入可否を判断できるため、安全事故を減らせると期待されている。

反復的で危険な工程には作業ロボットが投入される。穿孔ロボットは天井や壁にアンカーを設置するため、ドリル作業が必要な位置をAIビジョンで認識し、自律走行装備に乗って移動しながら反復穿孔を担う。ロボットがこれを代替すれば、高所作業時間を減らし、一定の位置と深さで作業することで品質のばらつきも抑えられる。

資材運搬も自動化の対象だ。現代建設がサムスン物産と共同開発したスマート資材運搬ロボットは、仁川・青羅のハナドリームタウンで実証を終えた。資材運搬ロボットは3Dカメラで資材が載ったパレットの形状を認識した後、自ら積み込み、人や障害物を避けて目的地まで移動し、自律的に荷下ろしする。

複数台が同時に動く際は、遠隔管制システムが移動経路を統合管理する。作業者が繰り返し資材を運ぶ代わりに、ロボットが長距離・高頻度の運搬を担い、人はより精密な施工業務に集中できるようにする構想だ。

高層外壁にガラスパネルを設置するカーテンウォールロボットも現場実証が進んでいる。高所作業の危険を低くしながら、パネル設置の精密度を高められるかを検証している。

現代建設関係者は「AI基盤の危険探知とドローン精密点検、工程・運搬ロボットの自動化が安全と品質、生産性向上にともに貢献できるよう、技術高度化と現場実証を続けていく」と話した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News