【07月07日 KOREA WAVE】
ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信相(c)news1
ペ・ギョンフン副首相兼科学技術情報通信相(c)news1

「2028年には耐障害性量子コンピューティングの実証を進め、2029年には実質的な耐障害性量子コンピューター『スターリング』を出す計画です」

ソウル東大門デザインプラザ(DDP)で2日に開かれた「クォンタムコリア2026」で、会場を貫くキーワードは「商用化」だった。2025年までは基盤技術や研究成果の紹介が中心だったが、2026年は実際の装置やサービス、量産ロードマップを前面に掲げる企業が目を引いた。

IBMのブースには量子コンピューティングのロードマップが掲げられていた。2016年のクラウド基盤量子コンピューティングサービスから、2030年代の商用化構想までが示された。

ブース中央には「IBMクォンタムシステム2」の縮小模型が置かれた。シャンデリアのように下がった構造物の前で、来場者は超電導方式の量子コンピューターが極低温環境で作動する仕組みや、量子ビット制御構造について説明を受けた。

IBM関係者は「超電導体基盤の量子コンピューターは非常に低い温度で作動しなければならない。回路基盤であるため、電気信号を入れて量子ビットが望む状態で動くよう制御する構造が重要だ」と話した。

IBMはハードウエアだけでなく、量子ソフトウエア開発ツールのキスキット、ミドルウエア、ライブラリーも紹介した。関係者は「既存のメインフレームのように、ハードウエアからソフトウエアまでフルスタックで開発している」と説明した。

量子技術は、原子や電子のような極めて小さな世界の物理法則を利用し、既存のコンピューターや通信、センサーの限界を超えようとする技術だ。人工知能(AI)が人間の「頭脳」を模倣する技術なら、量子技術は自然界の最も小さな世界が動く方式をそのまま利用する技術という点で異なる。

今回のイベントでは、研究成果を超えて実際の装置やサービス、商用化ロードマップが多数公開され、「量子時代」が一段と近づいたとの雰囲気が感じられた。

量子コンピューティング企業アイオンキューのブースには、量子信号の測定装置や検出装置、量子鍵配送装置が展示された。関係者は、量子信号の時間測定装置「ID1000」について「量子信号が装置に到達するまでの時間を精密に測定する装置」と説明した。

量子暗号通信装置「クラビスXG」も展示された。関係者は「量子コンピューターが登場すれば、既存の暗号アルゴリズムが脅かされる可能性がある。暗号鍵を安全に生成し、伝達する装置が量子鍵配送装置だ」と話した。

国内通信各社も量子暗号通信装置を前面に出した。SKテレコムのブース関係者は「2025年と比べると、検証過程を経た実物装置がさらに増えた」と述べた。KTのブースでは、協力会社のウリネット関係者が「2025年は80キロ離れた通信網区間で暗号鍵をやり取りできたが、2026年は100キロ区間まで可能になるよう発展した」と説明した。

韓国科学技術研究院(KIST)のブースでは、光基盤量子プロセッサー研究が紹介された。KIST関係者は「常温でも可能な光基盤量子プロセッサーを作ろうという研究。従来は光学テーブルの上で大きく構成しなければならなかった光学系を、小さな素子で実現するのが特徴だ」と話した。

量子コンピューターを実際のサービスにつなげようとする企業も注目された。ノルマのブースでは、複数の種類の量子コンピューターを一つのプラットフォームで利用できる量子クラウドサービスが紹介された。関係者は「量子コンピューターだけができることは量子コンピューターが担い、残りは古典コンピューターが処理する方式で効率を高められる」と述べた。

ペ・ギョンフン(裵慶勲)副首相兼科学技術情報通信相もこの日、各ブースを回り関係者の説明を聞いた。開幕式の祝辞では「実際、AIの次はクォンタムだと思う」とし、量子技術への投資の必要性を強調した。

ペ・ギョンフン氏は「現在のAI演算方式は非常に多くの費用と電力を必要とする。ある時点で限界に達するとみている」と述べた。さらに「コンピューティングだけでなく、センシング技術や暗号化技術など、さまざまな分野への準備をしている。企業、産学、政府が力を合わせ、量子分野への大規模な投資計画と育成計画をさらに考え、発展させるべきだ」と語った。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News