仏美術館でまた宝石泥棒、被害額7.4億円相当 警備会社の過失指摘
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【7月6日 AFP】フランス北東部アルザス地方にある美術館で5日未明、盗難事件が発生し数百万ユーロ(数億円)相当の宝飾品が盗まれた。フランスでは数か月前に、パリのルーブル美術館で宝飾品の盗難事件が起きたばかりだ。
捜査関係者がAFPに語ったところによると、覆面姿の犯行グループが午前5時30分(日本時間6日午前0時30分)ごろ、アルザス地方ウィンジャン・シュル・モデにあるラリック美術館に侵入。ドアをこじ開けてジュエリー室にある六つの展示ケースを叩き割ったという。
捜査関係者は「約20点のジュエリーが盗まれた。被害額は現在評価中だが、数百万ユーロに上る可能性があり、おそらく400万ユーロ(約7億4000万円)近くに達するだろう」と述べている。
別の捜査関係者によると、盗まれたジュエリーはクリスタル製で、貴重な宝石は使われておらず、溶かして売却することはできないという。
美術館は公式ウェブサイトで、事件の発生を受け、数日間休館すると発表した。
捜査関係者は「アラームは鳴ったが、警備会社が確認をしている間に、清掃担当者が最初に現場に到着し、警察に通報した」と述べた。現在、防犯カメラの映像の解析が進められている。
ラリック美術館では、アール・ヌーボーおよびアール・デコ期の高名な宝飾・ガラス作家ルネ・ラリックの作品が展示されている。公式サイトによると、アール・ヌーボーのジュエリー、アール・デコのガラス、現代のクリスタルなど、650点を超える「傑出した作品」が収蔵されている。
ウィンジャン・シュル・モデのクリスチャン・ドルシュネル町長は、地元紙に対し、今回の事件への怒りを露わにした。
ドルシュネル町長は「すべてのアラームは正常に作動した。しかし、警備会社側に重大な過失があったようだ。彼らはすぐに駆けつけず、警察への連絡もしなかった」と述べ、「犯行グループは、内部事情などに詳しかったはずだ。スペシャリスト(プロの犯行)に違いない」とも語った。
昨年10月にパリのルーブル美術館で起きた白昼の大胆な強盗事件を受け、国内の美術館やギャラリーの警備体制にはスポットライトが当てられていた。そうした中、ラリック美術館は「警戒が必要な」施設と指摘されていた。(c)AFP