FIFA、米代表FWの1試合出場停止を猶予 トランプ氏が会長に直接要請か サッカーW杯
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【7月6日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は5日、米国代表FWフォラリン・バログンの出場停止処分を1年間猶予すると発表した。このFIFAの決定が、米国のドナルド・トランプ大統領からの個人的な電話の後に下されたことが明らかになり、W杯北中米大会を揺るがす激しい論争を引き起こしている。
バログンは、1日に行われたW杯(ワールドカップ)決勝トーナメント1回戦のボスニア・ヘルツェゴビナ戦で、相手選手の足を踏みつけたとしてビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定の末に一発退場処分となり、6日に行われるベルギー戦を欠場する見通しとなっていた。
FIFAの規定では、一発退場は自動的に1試合の出場停止処分となり、選手が所属するチームがこれに対して不服申し立てを行うことはできない。
しかし、FIFAは出場停止処分を1年間猶予する驚きの措置を発表。この異例の事態について具体的な説明は一切なされていない。
この件に詳しい関係者がAFPに語ったところによると、トランプ氏は先週、FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長に直接電話をかけ、バログンの処遇を見直すよう求めたという。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「正しいことを行い、重大な不平等を覆してくれたFIFAに感謝する!」と投稿した。
これまでに、マルコ・ルビオ国務長官も公にレッドカードの撤回を求めていた。
ベルギーサッカー協会(RBFA)は即座に反発し、声明でFIFA自らの規定に「真っ向から矛盾する」この動きに「驚いている」と述べた。
またベルギー代表のルディ・ガルシア監督は記者会見で「W杯では7月5日が4月1日のエイプリルフールの日になったとは知らなかった」と述べた。
出場停止処分を猶予する決定は、FIFAの規律委員会によって下された。
FIFAは声明の中で、「FIFA規律規定第27条」に言及し、処分を「1年間の保護観察期間として猶予すること」が可能であると指摘した。
バログンは、今後1年以内に再び同様の反則を犯した場合にのみ、この出場停止処分を受けることになるという。
この決定にはいくつかの前例がある。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドは、昨年行われた予選のアイルランド戦で肘打ちにより退場処分になった。これで3試合の出場停止処分を受けたロナウドは、W杯の2試合を欠場する予定だった。
しかしFIFAは、その処分のうち2試合分を猶予することでロナウドを窮地から救ったが、当時この決定は批判を浴びた。(c)AFP