身近な女性を狙った昏睡レイプの国際ネットワーク発覚、英国で8人逮捕
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【7月3日 AFP】英国家犯罪対策庁(NCA)は2日、身近な女性を薬物で昏睡状態にした上でレイプする犯行を繰り返していた男たちの国際ネットワークに関する捜査の一環として、これまでに8人を逮捕したと発表した。
この事件は、見知らぬ男数十人を募って当時妻だったジゼル・ペリコさんを薬物で昏睡状態にしてレイプさせたとして2024年12月に加重レイプ罪で拘禁20年を言い渡され服役しているドミニク・ペリコ受刑者の事件を彷彿(ほうふつ)とさせる。
ドミニク被告への有罪判決以来、同様の昏睡レイプ事件が、ドイツからオランダにいたるまで欧州各国で次々と発覚している。
国際犯罪を捜査するNCAは、昏睡レイプを助長するために使用されていたオンラインプラットフォーム(フォーラム)について、2025年にドイツのジャーナリストから情報提供を受けた。
その後の捜査で、「組織的な薬物を用いた性暴力(DFSA)」と呼ばれる犯罪に関与した疑いのある、主に男たちで構成された国際的なネットワークを突き止めたという。
NCAのナイジェル・リアリー副長官は、今回の捜査によって「あらゆる大陸の数十か国にメンバーが存在する、文字通り国際的なネットワーク」の存在が浮き彫りになったと述べた。
このフォーラムに対するNCAの捜査の結果、これまでに英国で8人が逮捕された。
現在、英国内外で計14件の独立した捜査が進められている。
NCAによると、このフォーラムとその派生フォーラムに関連する人物を、これまでに270人以上特定した。
リアリー氏は「薬物を用いた性暴力(DFSA)は、もはや単独犯による事件ではなく、ますます組織化してきている」と指摘し、組織化はオンラインプラットフォームによって実現にしていると付け加えた。
■「深く懸念される規模」
リアリー氏は記者会見で、「これまでに確認できた規模は、深く懸念されるものだ」と指摘。こうした犯罪は、被害者が薬物で昏睡状態にさせられているため、被害に遭った記憶がないケースが多いことから、「発覚しにくく、実際より少なく報告されていることが多い」と付け加えた。
「女性や少女に対する暴力・公共保護国家センター」の責任者、ヘレン・ミリチャップ氏は、これは「ドメスティック・バイオレンス(DV)に根ざした、深刻かつ進化している脅威だ」と指摘。オンラインでつながる性質によって、DFSAの「規模や次元が変わりつつある」と述べた。
現在、英国ではこうした組織的なDFSAに対する複数の捜査が同時並行で進められている。
イングランド北西部マンチェスターのストックポートでは今年9月に、妻を薬物で昏睡状態にした上で性的暴行を加えたとされる夫が裁判を受ける予定だ。性的暴行には他に12人の男が加担したとされ、共同被告として裁判を受ける。
NCAによると、先週、ブラジル、カナダ、フランス、ハンガリー、オランダ、スペイン、米国、欧州刑事警察機構(ユーロポール)の捜査官らがロンドンに集まり、潜在的な事件に関する情報交換を行った。
ユーロポールは別の作戦「プロジェクト・メデューサ」の一環として、DFSAの被害者と加害者計156人を特定したと発表した。
ユーロポールは、「この作戦は、特にミソジニスト(女性嫌悪者)のオンラインコミュニティーの文脈におけるDFSAに焦点を当てたものだ」と説明。この世界的な作戦により、新たに四つの「ミソジニストのオンラインコミュニティー」が発見されたという。(c)AFP