【7月3日 AFP】ロシア軍は1日夜から2日未明にかけて、ウクライナの首都キーウに大規模攻撃を行い、少なくとも25人が死亡した。ロシアが更なる攻撃を示唆する中、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「必ず」報復すると述べた。

ウクライナ空軍によると、ロシアは、496機のドローンと弾道ミサイルを含む74発のミサイルを発射した。ウクライナ軍は迎撃したが、一部はキーウの建物に被害を与えた。

防空壕として使用されている地下鉄には4500人の子どもを含む約5万2000人が避難。ウクライナ赤十字社によると、今回の攻撃で約200万ドル(3億2000万円)相当の人道支援物資が失われた。

ウクライナの非常事態庁は、少なくとも25人が死亡し、行方不明者が複数報告されていると発表した。

キーウのビタリ・クリチコ市長は「敵による首都への最も大規模な攻撃」だと非難した。

ゼレンスキー氏は被害を受けた建物を視察し、今回の攻撃に対し「必ず」報復すると述べた。

ゼレンスキー氏はSNSに投稿し「ウクライナへの防空供給は絶対的かつ重要な優先事項だ」と強調し、米国に対してパトリオット防空ミサイルの製造ライセンスを求めた。

米政府関係者はAFPに対し、ドナルド・トランプ米大統領はウクライナでの「無意味な殺戮」を終わらせるための和平合意を望んでいると語った。

欧州連合(EU)は、ロシアに対する新たな制裁を提案。国連のアントニオ・グテレス事務総長の報道官は、今回の攻撃を国際人道法上の明確な違反だと非難し、双方に対して停戦を改めて呼びかけた。

ウクライナ軍はロシアのインフラ施設に対する攻撃を継続しており、今回の空爆はその対抗措置とみられ、ロシア軍は更なる攻撃を示唆している。

米シンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)は1日、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2022年2月以降の両軍の死傷者の合計が約200万人を超えたとする推計を公表した。ロシア軍の死傷者が7割近くを占めており、より多くの損失を被っている。(c)AFP