【7月1日 AFP】イランの国営テレビが6月30日、米国との交渉チームトップを務めるモハマドバゲル・ガリバフ議長のインタビュー番組を途中で打ち切った。これに対し、ガリバフ氏側から批判の声が上がっている。

イラン国会メディアセンターは1日、「このインタビュー映像は、放送時間の2時間以上前にイラン・イスラム共和国放送(IRIB)に提出されていた。しかし残念ながら、放送は途中でストップされてしまった」とする声明を発表した。

声明はさらに、「このインタビューは事前に収録されたものだったが、仮にIRIB側が慣例に反して一部を放送しないと決定したのであれば、国会メディアセンターと事前に調整すべきだった。それこそが、国営放送の幹部らが果たすべき最低限の義務であったはずだ」とした。

この指摘に対し、国営放送側は、インタビューは2部に分割され、後半部分は1日夜に放送される予定だと反論している。

国会メディアセンターによると、カットされた部分には「国連の核監視機関(IAEA)による査察」「凍結されたイラン資産の解除」、そして「300億ドル(約4.9兆円)規模の復興融資枠」といった極めて重要なテーマが含まれていたとされる。

イラン国内では、保守派議員やメディア関係者を含む多くの強硬派が、地域の衝突を終わらせる目的で、イラン政府と米政府の間での「合意」を批判している。

先月には、国営テレビの司会者が「イランの交渉チームが米国代表団と会談するためにスイスへ渡航できないよう、テヘランのメフラバド空港を閉鎖すべきだ」と呼びかける一幕もあった。

反対派は、イラン側が米国との間で交わした「覚書」では具体的な見返りを得られていないにもかかわらず、戦略的要衝であるホルムズ海峡を急いで再開し、原油の流通を許可してしまったと指摘している。

これについてガリバフ氏は、米国がホルムズ海峡の封鎖を解除したことで、イランは原油の売却が可能になったとインタニューの中で説明。「封鎖が解除された日から今日までに、わが国は4000万バレル以上の原油を輸出した」とし、「それ以前の50日から60日近くの間、私たちは1バレルすら輸出できない状態だった」と強調した。(c)AFP