メルツ首相、格下に敗れW杯早期敗退のドイツ代表を大絶賛 嘲笑の的に
このニュースをシェア
【7月1日 AFP】ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は6月30日、サッカーW杯(ワールドカップ)北中米大会で早期敗退を喫したドイツ代表を大絶賛し、あざけりの的となっている。
4度の優勝を誇るドイツは、格下のパラグアイを相手に屈辱的な敗戦を喫した。
その直後、メルツ氏はX(旧ツイッター)に「なんと素晴らしい試合だ!」と投稿。
「このW杯における皆さんの献身と団結心は、わが国を熱狂させた。皆さんを誇りに思う」と付け加えた。
メルツ氏による大絶賛は、ネット上で嘲笑の嵐を巻き起こし、多くの人々は、メルツ氏は本当にあのPK戦での敗北を観戦していたのかと疑問を呈した。
メルツ氏の投稿は、ドイツで広く読まれている大衆紙ビルト電子版のトップを飾った。同紙の見出しの一つはこの投稿を「大失敗」と呼び、別の見出しは「首相が自ら道化を演じて大恥をさらす」と報じた。
また、ドイツ代表の敗戦に示したこの楽観的な見方を、低迷する経済や工業の衰退、さらにはますます困難を極める戦略的地位など、ドイツが直面している他の危機に対するメルツ氏の現実逃避的な態度と結びつける声も相次いだ。
中道右派のキリスト教民主同盟(CDU)に所属するメルツ氏は抜本的な改革に向けた壮大な計画を繰り返し発表してきたが、実際には何の変化ももたらしていないとして実行力が欠如していると批判されている。
メルツ氏は6月30日午後の新たなX投稿で、問題の投稿の正当化を試みた。
メルツ氏は「われわれは成功を共に祝い、敗北した時には団結する。それこそがわれわれを強くするものだ」と主張。
「胸に(代表ユニホームにあしらわれているドイツの国章をモチーフにしたエンブレム)ワシを抱いて戦うすべての人を、ドイツ国民は応援すべきで、嘲笑すべきではない」とつづった。
だが、この釈明も功を奏さなかった。批判的な人々がメルツ氏のリプライ欄に殺到し、同氏を嘲笑し、ドイツ代表選手たちのパフォーマンスを厳しく批判し続けている。(c)AFP