【6月30日 AFP】パキスタン政府は国内の治安機関に対し、有効なビザ(査証)を持たずに滞在するアフガニスタン人を7月10日から逮捕するよう通達を出した。AFPが29日に確認した指令書で明らかになった。

パキスタンがアフガン人の強制送還を強化したのを受け、すでに何百万人ものアフガン人が帰国を余儀なくされている。その中には何十年もパキスタンに滞在してきた人々や、2021年のイスラム主義組織タリバンの復権後にアフガンを逃れてきた人々も含まれている。

パキスタン内務省の指令書(政府当局者がAFPに対して事実と確認)は、国内のすべての州および連邦直轄地域に宛てられたもので、「2026年7月10日以降、有効なビザを持たずにパキスタン国内に滞在しているアフガニスタン国民が発見された場合、直ちに逮捕するものとする」としている。

難民支援団体や移民たちによると、パキスタン当局はここ数年、日常的にアフガン人の身柄を拘束・勾留し、多くのアフガン人が暮らす地域を捜索してきたという。パキスタン政府が進める強制送還作戦は当初、国連やパキスタン政府が発行した在留カードを持たない人々を対象としていた。

国連によると、正式に強制送還されたアフガン人もいるが、多くは自発的に帰国した。ただし、パキスタンを離れざるを得ないような、計り知れない圧力を感じていたと語っている。

パキスタン側は、アフガン発の攻撃が増加しており、それに対する対抗措置を強化すると表明しているが、アフガン側はパキスタン側の主張を否定している。

今回の指令書には、逮捕されたアフガン人の処遇は明記されておらず、起訴されるのか強制送還されるのかも分かっていない。(c)AFP