【6月30日 AFP】サッカーW杯(ワールドカップ)北中米大会で韓国代表が1次リーグで敗退したことに激怒する韓国のサッカーファンは、30日早朝に帰国した洪明甫(ホン・ミョンボ)監督をブーイングで迎え、「洪、出て行け!」とのシュプレヒコールを上げたが、その後に続いた選手たちは拍手で迎えた。

洪監督は28日、韓国代表が1次リーグA組で1勝2敗の勝ち点3にとどまり、3位での突破の希望も打ち砕かれたことを受け、辞任を表明した。

大勢の報道陣が待ち受ける中、洪監督は仁川国際空港の到着ゲートから静かに姿を現し、記者からの質問には答えなかった。

ファンたちは空港の外に向かう洪監督にブーイングを浴びせ、「洪、出て行け!」というシュプレヒコールを上げたが、その後に続く選手たちには拍手を送った。

選手たちが姿を現すと、あるファンは「本当におつかれさまでした!」とねぎらいの言葉をかけた。洪監督に浴びせたやじとは著しく対照的だ。

数十人の怒れるサッカーファンが集まる中、警察はターミナル内から外で待機するバスに至るルートに規制線を敷いて警戒に当たった。

ファンが掲げた横断幕には、「韓国サッカーは死んだ」と書かれたものもあった。サッカーファンは太鼓をたたきながら、「洪、お前は出ていけ」とシュプレヒコールを上げた。

不満の声を上げるために空港へやってきたキム・ギモさんはAFPに対し、「発表した時の彼の態度を考えると、あの辞任が誠実なものであったのか疑問に思う」「彼は4年に一度しか来ないこのお祭りを台無しにした。その責任を負うべき人間を見るためにここへ来た」と憤りをあらわにした。

空港にいた20歳の大学生、ソン・ミンギョンさんはAFPに対し、「南アフリカ戦で彼(洪監督)が孫興民(ソン・フンミン)をベンチに置いたのを見て非常に驚いた」「あれこそが、このW杯で何もかもが狂い始めた始まりだったと思う」と語った。

洪監督がこうした敵対的な出迎えを受けたのは、今回が初めてではない。2014年のサッカーW杯ブラジル大会で監督を務めた時も1次リーグで敗退し、帰国した時に怒れるサッカーファンから飴を投げつけられている。この時は選手たちも被害に遭った。

韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領も28日、X(旧ツイッター)への投稿で、「能力より忠誠心や派閥主義を重視して無能な人物を指揮官に選べば、結果は火を見るより明らかだ」と指摘し、洪監督やサッカー協会を批判している。(c)AFP