【6月30日 CGTN Japanese】ドイツのハンブルクで開幕した国際スーパーコンピューティング会議(ISC)2026で現地時間6月22日、スーパーコンピューターの性能を競う世界ランキング「TOP500(トップ500)」が発表され、中国が自主開発した霊晟(LineShine)スーパーコンピューティングシステムが、2.198 EFlopsの持続的な計算性能で、首位を占めました。
 
持続的な計算性能で2EFlopsの節目を超えたスーパーコンピューターは世界初であり、これは中国が約9年ぶりに同リストの首位に返り咲いたことを意味します。

 
中国のスーパーコンピューターが前回「TOP500」の首位の座を占めたのは2016年6月の「Sunway TaihuLight(神威・太湖の光)」までさかのぼり、当時は93京回/秒の計算性能で複数回にわたり世界一を維持していました。2019年に米国が対中半導体規制を実施して以降、中国はTOP500へのLinpackテスト結果の提出をほぼ停止しており、その後の約9年間は米国と欧州のシステムが首位を占めていました。
 
霊晟は中国・深センの国家スーパーコンピューティング深センセンターが手掛けるスパコンで、同機はGPUアクセラレーションカードを一切使用せず、完全にCPUのみで構成されています。304コアのLX2チップを搭載し、総数1378万9440コアで、2.198EFlops(毎秒約219京8000兆回の浮動小数点演算を実行)の性能を発揮しました。
 
また、システムの総設計者で国家スーパーコンピューティング深センセンター主任の盧宇彤教授によれば、「霊晟」は稼働開始以来、大気・海洋シミュレーション、工学シミュレーション、材料科学、創薬、脳科学、科学AI、大規模モデル推論など多様な分野の応用を支えてきました。大規模並列環境における平均スケーリング効率は84.4%に達し、1000万コア規模を超える全システムの高効率運用を既に実現しています。
 
「TOP500」は、狭義にはHPLベンチマークに基づくスーパーコンピューターの性能ランキングを指し、広義にはこれを中心としたGreen500やGraph500などの関連ランキングと併せて語られる場合もあります。「TOP500」が初めて公開されたのは1993年で、それ以来、年2回、最新のリストが発表されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News