【7月10日 CNS】2対2――北京時間6月22日、カーボベルデ代表はW杯で4度の優勝を誇るウルグアイ代表と引き分けた。その1週間前には、連覇を目指す優勝候補のスペイン代表とも0対0で引き分けている。

今大会で快進撃を見せているダークホースが、アフリカの無名に近いチーム、カーボベルデ代表だ。かつてFIFAランキング182位まで低迷した同国は、現在、過去最高の63位まで順位を上げている。

カーボベルデはアフリカ北西部に位置する10の火山島から成る島国で、人口は約50万人、国土面積はわずか4033平方キロしかない。それでも、多くのサッカー強国でも成し遂げられない偉業を実現した。

同国がW杯出場を決めた歴史的な試合は、2025年10月13日に行われた。W杯予選D組最終戦がカーボベルデの首都プライアにある国立競技場で開催され、カーボベルデはエスワティニを3対0で下し、グループ首位で2026年W杯への出場権を獲得した。同国にとって史上初のW杯本大会出場であり、W杯史上最も国土面積の小さい出場国となった。

その本大会出場を決めた重要なゴールは、中国の支援で建設されたピッチで生まれた。プライア国立競技場は敷地面積9万4000平方メートル、収容人数1万5000人を誇り、中国の援助によって建設され、2013年にカーボベルデへ引き渡された。それ以前、この独立から数十年を経た島国には、国際基準を満たすスポーツ施設が一つもなかった。

当時のジョゼ・マリア・ペレイラ・ヌヴェス(Jose Maria Pereira Neves)首相は、中国への感謝を表明し、「これは中国が実現してくれた私たちの夢だ」「カーボベルデ独立後最大級の事業の一つだ」と語った。競技場の完成後も、中国は10人以上の技術者を現地に常駐させ、設備の保守や人材育成を支援してきた。

この競技場が整備されたことで、カーボベルデは安定したサッカー育成システムを構築できるようになり、国際公式戦の開催も可能となった。そして、自らの歴史を刻む舞台を手に入れた。

カーボベルデのW杯初出場には、中国の支援が大きく貢献している。「カーボベルデ、中国の支援でW杯の夢を実現」との話題は、中国のSNS・微博(ウェイボー、Weibo)の検索ランキングで一時首位となった。

こうした相互尊重と共通発展を基盤とした協力関係は、カーボベルデ社会のさまざまな分野に及んでいる。例えば紙幣だ。カーボベルデの500エスクード紙幣には、中国の支援で建設されたポイラン・ダムが描かれている。慢性的な干ばつと水不足に悩まされてきたこの島国にとって、このダムは農業用水や生活用水の確保に大きく貢献した。当時の首相は「カーボベルデ史上初の本格的なダムであり、偉大なプロジェクトだ」と評価している。

紙幣は国を象徴する存在だ。そこに描かれた中国が建設を支援したダムは、中国の技術力を示すだけでなく、中国が発展の成果を世界と共有していることの証しでもある。なぜW杯を語る中でダムの話をするのか。それは、一つのチームが世界の舞台に立つためには、スタジアムだけでは不十分だからだ。国家のスポーツの夢は、社会全体が安定して機能する基盤の上に成り立っている。

中国とカーボベルデの国交樹立以来、中国は人民議会堂、政府庁舎、パルマレージョ住宅団地、国立図書館、建国の父記念碑、国立講堂など、多くの大型プロジェクトを支援してきた。

インフラ整備だけではない。1984年以降、中国は22次にわたり医療チームを派遣し、現地で医療支援を行っている。さらに2026年5月1日からは、カーボベルデを含む53か国のアフリカ諸国に対して全面的なゼロ関税措置を実施している。

インフラ、医療、経済・貿易に至るまで、中国がカーボベルデに提供しているのは、スタジアムという「表舞台」だけではない。国家が安定して発展するための基盤そのものでもある。

カーボベルデは特別な例ではない。報道によると、中国は過去50年間でアフリカ各地に100以上の競技場を建設してきた。今大会に出場しているコートジボワールにも、中国の資金支援で建設されたスタジアムが3か所ある。

W杯という視点に立ち返ると、カーボベルデ代表の躍進は単なる番狂わせではない。それは、一国の総合的な発展の縮図でもある。カーボベルデのW杯出場という夢の実現は、中国とアフリカの友好協力がサッカーのピッチで結んだ一つの実りと言える。その根底には社会基盤の整備があり、人びとの暮らしの向上があり、国際協力による支えがある。(c)CNS-三里河中国経済観察/JCM/AFPBB News