方言映画『おばあちゃんへのラブレター』、英ロンドンでプレミア上映
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【6月25日 CGTN Japanese】中国で記録的ヒットとなっている方言映画『おばあちゃんへのラブレター(原題:給阿嬷的情書)』の英国プレミア上映会が6月20日、ロンドンで行われました。
全編、広東省潮汕(潮州・スワトー)地方の方言で制作された本作は、スワトー市出身の藍鴻春(ラン・ホンチュン)監督による3作目の劇場映画で、潮汕地方に根ざす「僑批」という伝統的な風習をモチーフに、借金に追われる青年・暁偉が祖父を探して旅に出るなか、祖母(阿嬷)と祖父の間の隠された過去が次第に明らかになっていく、温かくも切ない物語です。潮汕方言で「批」とは「手紙」を意味し、南洋(東南アジア)に渡った華僑が故郷へ送った手紙と送金証書が一体となった「銀信合封」のことを「僑批」と呼んでいました。これは20世紀における南洋華僑と故郷との主要な通信手段でした。
ロンドン・チャイナタウン商工会の執行副会長である黄萍氏は上映会で、「この映画が伝える家族や祖国への思い、人と人の絆は、私たちに情を重んじ義を尽くし、国と故郷を愛する精神を継承するよう励ましてくれるものだ。作品に描かれた家族愛、郷愁、そして寄り添い合う姿は、多くの海外華僑・華人の共通の記憶と感情に深く響いている」と述べました。
青年・暁偉役を演じた俳優の鄭潤奇(ジェン・ルンチー)はビデオ中継を通じて会場の観客と交流し、「映画に登場する潮汕方言が、長年海外で暮らす潮汕出身の華僑・華人の皆さんに、懐かしい故郷の響きと感じていただければ幸いです」と語りました。
上映中には、多くの観客が何度も涙を流しました。上映終了後、会場では熱烈な拍手が湧き起こり、観客はしばらくその場を離れませんでした。潮州で育ち、その後イギリスに留学して、現在も現地で暮らしている観客の劉師屹さんは、「両親が中国でこの映画を見た後、自宅で数十年間大切に保管されていた『僑批』を見つけた。『僑批』のような家族の記録は、海外に住む私たち華人が自らのルーツを知り、故郷とのつながりを実感する上で非常に重要なものだ」と話しました。
本作は、26日から英国およびアイルランドの劇場で順次公開される予定です。(c)CGTN Japanese/AFPBB News