【6月22日 AFP】6月の欧州は、最高気温の記録を塗り替える恐れのある熱波に見舞われており、フランスでは21日、最高レベルの警報が出た地域でアルコール飲料が禁止され、スペインやドイツではスポーツ関連イベントが中止されたり、中断されたりした。また英国では「熱帯夜」への警戒が呼び掛けられている。

数か国で記録が更新された5月の熱波から一月もたたないうちに、欧州は新たな異常気象に直面しており、今後数日間で気温はさらに上昇する見通しとなっている。

科学者たちは、繰り返し発生する熱波は主に石炭、石油、ガスの燃焼によって引き起こされる地球温暖化の明白な兆候であり、今後さらに頻発し、長期化し、激しくなると警告している。

ここでは、欧州各国での熱波の影響をまとめた。

■フランス

フランスでは、この暑さにもかかわらず年に一度の街頭音楽祭「フェット・ド・ラ・ミュージック」が開催されたが、パリのルーブル美術館はガラスのピラミッドの下で予定されていた無料コンサートを中止した。

政府は、健康面および治安維持の観点から、最高レベルの赤色警報が出されている県での開催期間中、公共の場でのアルコール消費を禁止すると発表している。

南西部のランド県ピソで42.2度など、国内一部地域では40度を超える気温が記録されている。

当局はすでに過去最多の35県に赤色警報を発令しているが、国家気象局によると、22日にはフランス本土96県のうち半分を占める49県にこれが拡大する見通しとなっている。

■ドイツ

テニスのベルリン・オープンでは、激しい雷雨のために決勝が中断され、主催者は会場から全員を退避させた。試合は6時間後にようやく再開された。

首都ベルリンでは週末を通じて気温が30度を上回り、21日には同地域の大部分が嵐に見舞われた。

■スペイン

スペインの首都マドリードでは、極端な暑さが予想されるため、サッカーW杯(ワールドカップ)北中米大会に臨む同国代表のサウジアラビア戦のパブリックビューイング(PV)が中止された。

国内では21~24日にかけて今年初となる警報が出され、一部地域では気温が44度に達すると予測されている。

■英国

英国の気象庁は22~25日まで、極端な暑さに対する警報を発令し、イングランド地方とウェールズ地方では、今後数日間で気温が38度に達すると予想されている。

英国気象庁は、「夜間の気温も非常に高くなり、イングランド南部では気温が20度を下回らない『熱帯夜』になるだろう」と発表している。

王立気象学会の最高責任者を務めるリズ・ベントリー氏は、今週は「気温が38~39度に達する可能性が高い、前例のない熱波」が到来し、6月の最高気温記録である35.6度を上回るだろうと述べた。(c)AFP