【7月3日 東方新報】カナダ発のスポーツウェアブランド、ルルレモン・アスレティカ(lululemon)が中国で開催したヨガイベントで、日本の和太鼓に似た太鼓を「中華大鼓」として使用した疑いが浮上し、物議を醸している。同社はこの件について謝罪し、関連する宣伝コンテンツをすべて削除した。

問題となったのは、5月30日に北京市の万里の長城(Great Wall of China)景勝地「黄花城水長城」で開催された「瑜見長城」イベントだ。ブランドアンバサダーを務める中国の俳優、朱一龍(Zhu Yilong)さんが凡響HiiKoドラムグループとともに太鼓演奏を披露したが、使用された太鼓が日本の和太鼓に酷似しているとの指摘が相次ぎ、議論が広がった。

ルルレモンは、同イベントについて「中国文化への敬意」を出発点として企画したものだったと説明し、社会各界から寄せられた意見を重く受け止めていると表明した。また、関連分野に対する認識不足から、事前に潜在的な問題を十分に把握できなかったことを認め、太鼓演奏の企画・審査段階でより慎重かつ丁寧な対応を取るべきだったとの認識を示した。

同社は、一般市民および俳優の朱一龍さんに対し心から謝罪するとともに、関連する宣伝コンテンツをすべて削除したことを明らかにした。今後は今回の件を教訓とし、より厳格な姿勢でイベントの企画や対外発信に取り組むとしている。

同日、「朱一龍スタジオ」もSNSプラットフォームの微博(ウェイボー、Weibo)を通じて声明を発表した。

声明によると、朱一龍さんが2026年5月30日に参加したルルレモンの万里の長城でのブランドイベントで使用された太鼓を巡る議論について、スタジオは直ちにブランド側へ事実確認を求め、経緯の整理や検証、対応状況の確認を進めたという。

また、朱一龍さんとそのチームは一貫して中国の伝統文化の発揚に努めており、いかなる場面でも文化表現の厳密さと正確さを重視していると説明した。その上で、「初心を忘れず伝統文化を守り、中国文化の継承者としての責任を果たしていく」とし、今後はさらに厳格かつ専門的な姿勢で業務に取り組むと表明した。社会各界からの関心や監督についても真摯に受け止めるとしている。(c)東方新報/AFPBB News