【6月10日 AFP】パキスタンが近隣国アフガニスタンへの空爆を再開した。両国の当局者が10日、発表した。

AFPの記者は、アフガニスタン南東部ホースト州で完全に破壊された家屋や、夜間の攻撃による死者を埋葬するために穴を掘る住民らの姿を確認した。

タリバン暫定政権のザビフラ・ムジャヒド報道官は、「ホースト、クナール、パクティカ各州への空爆で、子ども11人、女性1人、高齢の男性1人が死亡した」と発表した。

一方のパキスタン政府は、空爆は「国内で相次ぐテロ事件」に対する報復措置だとし、イスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動(TTP)」の戦闘員26人を殺害したと発表。同国のアタウラ・タラル情報相は、「正確かつ緻密な攻撃」により国境地域にある武装勢力の「隠れ家や拠点」を標的にしたと述べた。なお、民間人の犠牲者については言及していない。

両国の関係は、2021年にタリバンがアフガニスタンで再び実権を握って以降、緊張が続いている。

パキスタン側は、長年にわたり自国に対して過激なテロ活動を展開するTTPなどの武装勢力を匿っているとして、タリバンを非難。対するタリバン側はこの非難を繰り返し否定し、パキスタン政府こそが敵対グループを保護し、アフガニスタンの主権を尊重していないと猛反発している。(c)AFP