中国のサーベイ望遠鏡「墨子」これまでで最も遠方の潮汐破壊現象を発見
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【6月13日 CGTN Japanese】中国科学技術大学天文学部の研究チームは中国のサーベイ望遠鏡「墨子」を利用して、極めて珍しい高赤方偏移の潮汐破壊現象(TDE)「AT2025wet」を発見しました。地球から約80億光年離れており、TDEとしてはこれまでに発見された中では地球から最も遠方に位置するものとなっています。この成果はこのほど、天文学の国際的な学術誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ」に発表されました。
TDEとは、恒星が超大質量ブラックホールに接近した際、潮汐力によって引き裂かれ、その破片が強い光やX線を放つ天文現象で、ブラックホールへの物質降着を動的に研究する理想的な実験室であり、宇宙に潜む休眠状態の超大質量ブラックホールを探査する重要な手がかりと考えられています。
中国の研究チームはサーベイ望遠鏡「墨子」の高い感度と深宇宙観測能力を活かして2025年8月に今回のTDEの極めて暗い爆発源を発見し、迅速に中国の観測衛星「アインシュタインプローブ」(EP)、米国の天文衛星「スウィフト」(Swift)、口径10メートルのケック(Keck)望遠鏡などと連携して多波長による追跡観測を実施しました。高品質のスペクトル解析の結果、この現象が遠方宇宙に由来するTDEであり、既知のTDEの中でも極めて明るい部類に属することが確認されました。この成果は、宇宙の深部に潜む休眠ブラックホールに対する理解を広げ、最終的にはTDEの光学放射の起源解明につながると期待されています。(c)CGTN Japanese/AFPBB News