【6月9日 AFP】フランスとドイツは8日、次世代戦闘機の共同開発プログラムを断念することで合意したと発表した。関係企業間の意見の相違が原因だという。防衛協力強化を図る欧州の取り組みに打撃を与える形となった。

2017年に開始された「将来戦闘航空システム(FCAS)」プログラムは、フランスの戦闘機「ラファール」や、ドイツとスペインが使用する「ユーロファイター」を置き換えることを目的としていた。

米国との関係が冷え込み、欧州が防衛分野でより緊密に協力してロシアに対抗する姿勢を示そうとする中、FCASプロジェクトは重要な試金石と見られていた。

だが、数十億ドル規模の計画は、関与する企業間の意見の相違に悩まされてきた。フランス側の仏ダッソー・アビアシオンとドイツおよびスペイン側の欧州防衛大手エアバスがその中心だった。

ドイツ政府当局者はAFPに対し、フリードリヒ・メルツ独首相とエマニュエル・マクロン仏大統領が「企業が共同戦闘機の開発において合意に至ることはできない」という共通の認識に達したと述べた。

ただ、広範なプロジェクトの他の部分は継続されるという。「FCASの実際の中核部分は、欧州のシステムとして継続されるだろう」と同当局者は述べ、FCASを「航空機、無人機(ドローン)、その他の構成要素をネットワークで結び付け、一体化したシステムとして機能させる神経系のようなもの」だと説明した。(c)AFP/Celine Le Prioux with Sam Reeves in Frankfurt