【6月8日 AFP】ウクライナ当局は7日、ロシア軍による複数地域への攻撃が行われ、少なくとも5人が死亡し、またチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所の立ち入り禁止区域内にある核関連施設が損傷したと発表した。

ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムによると、施設周辺の放射線レベルは通常の範囲内にとどまっているが、使用済み燃料の貯蔵施設が「部分的に破壊された」という。

モスクワとキーウはここ数か月、互いに無人機攻撃を激化させている。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は同日、ロシアに戦闘を終わらせるよう圧力をかける方法について同盟国と協議するため、イギリスを訪問した。

ゼレンスキー氏はXへの投稿で「『シャヘド』が中央使用済み燃料貯蔵施設の建物の一つに命中した」と述べ、イラン製の無人機に言及した。

また「現在のところ、通常の空間放射線量を超える数値は確認されていない。しかし、ロシアの厚顔無恥な行為がエスカレートしているのは確実であり、それは大分前から常軌を逸している」と付け加えた。

国際原子力機関(IAEA)は、被害を調査するためのチームを派遣すると発表し、この事件を「深刻に懸念すべきもの」と表現した。

この施設は、国内で稼働中の原発の使用済み核燃料を保管するために設計されたもので、1986年のチョルノービリ原発事故の現場から約12キロ離れている。(c)AFP