【6月7日 AFP】インドの首都ニューデリーで6日、大学入試における不正疑惑をめぐって数百人の学生が集まり、風刺政党「ゴキブリ人民党(CJP)」が組織した初の街頭抗議デモを行った。

最高裁長官の発言にちなみ、紙で作ったゴキブリのマスクをかぶったデモ参加者らは、問題用紙の漏洩やシステム障害などの不正をめぐり、ダルメンドラ・プラダン教育相の辞任を求めた。

暴動鎮圧用の装備を固めた警察官らが厳重に監視する中、デモ隊を率いたのはゴキブリ人民党創設者のアビジート・ディプケ氏(30)だ。ナレンドラ・モディ首相率いるヒンズー至上主義の与党インド人民党(BJP)をもじったゴキブリ人民党以来、SNS上で数千万人ものフォロワーを獲得している。

以前はインドの野党「アーム・アードミ党(AAP)」で働いていた政治コミュニケーション・ストラテジストのディプケ氏は、この日米国からインドに帰国した。

集会では「この抗議行動はこの国の未来のため、そして雇用のためのものだ」と訴え、「この国の若者は戦うだろう」と述べた。

この運動は、スリヤ・カント最高裁長官が政府を批判する若者を「ゴキブリ」や「寄生虫」と例えて侮辱したと報じられたの受けて始まった。カント氏はその後、自身の発言は文脈を無視して切り取られたもので、偽の学位を使って学籍を詐称する若者を指したものだと釈明した。

インド政府はSNSコンテンツを厳しく規制しており、ゴキブリ人民党のSNSアカウントの一部はすでにブロックされている。

だが、インド国内で依然としてアクセス可能なインスタグラムのフォロワー数は2200万人以上で、与党インド人民党の900万人、主要野党・国民会議派が1300万人を大きく上回っている(c)AFP