【6月6日 AFP】英国のキア・スターマー首相は5日、西側諸国の情報機関による評価として、ロシアが4年以内に北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃する可能性があると警告した。

スターマー氏はイングランド南西部の無人機製造工場を視察した際、「わが国の情報機関および他のNATO諸国の評価によれば、早ければ2030年にもロシアがNATOを攻撃する可能性がある」と指摘。

「これでわれわれが現在この問題に置いている緊急性と優先順位がどれほどのものか、理解していただけるだろう」と付け加えた。

この見解は、他の欧州首脳や、昨年12月にロシアが「5年以内にNATOに対して武力を行使する準備を整える可能性がある」と警告していたNATOのマルク・ルッテ事務総長らが示してきたタイムフレームと一致する。

スターマー氏は、来年から防衛費を国内総生産(GDP)比2.5%に引き上げると宣言しており、次の会期には3%にする方針を示している。

英国の防衛能力見直しに基づく10年間の防衛投資計画は、本来であれば昨年末に公表される予定だったが、いまだ公表されていない。

スターマー氏は、7月にトルコで開かれるNATO首脳会議の前に同計画を公表すると約束した。

英メディアによると、この計画は予算をめぐる財務省と他省庁との間の意見の不一致により、遅れが生じていたという。

これに先立ち英国のリチャード・ナイトン国防参謀長(空軍大将)も同日、2022年にウクライナへの全面侵攻を開始したロシアがもたらす脅威に対抗するため、英国は防衛力を強化しなければならないと警告。

BBCに対し、「私の35年間のキャリアの中で、今が最も危険な時期だ」「結果的に、敵対国が愚挙に出るのを抑止するため、わが国は同盟国と共に軍の能力と即応性を高めることが重要だ」と訴えた。

ドナルド・トランプ米大統領はNATO加盟国に対し、防衛費を増額し、安全保障の面で米国への依存度を低くするよう繰り返し求めている。(c)AFP