【6月5日 AFP】英王室の称号を剥奪されたアンドルー元王子が、20年以上にわたり「名目だけの格安家賃」を支払う一方で、敷地内にあるコテージをまた貸しして私的な収入を得ていたことが、4日に英会計検査院(NAO)が発表した報告書で明らかになった。

チャールズ英国王の弟で、現在はアンドルー・マウントバッテン・ウィンザーとして知られるアンドルー氏は、最近までロンドン近郊のウィンザー城敷地内にある王室邸宅「ロイヤル・ロッジ」に居住していた。

王室の資産収入に関するNAOの報告書によると、アンドルー氏は30室あるこの邸宅に実質無料で住みながら、広大な敷地内にある3棟のコテージを転貸して得た収入を懐に収めていたという。この発表は、王室の不透明な資産管理をめぐる議論の最中に行われた。

一方でNAOは、「どれほどの家賃が請求されていたのかは把握していない」とも述べている。コテージは今年4月から空き家になっているという。

また報告書では、アンドルー氏の娘であるベアトリス王女とユージェニー王女が、公務を行わない非公式の王族であるにもかかわらず、王室宮殿内に居室を持ち、その家賃がチャールズ国王の私的収入である「手元金」から支払われていることも明らかになった。

今回の件を受けて、議会の公共会計委員会は今年、王室所有の資産に関する調査を開始する予定だ。

故エリザベス2世女王の次男であるアンドルー氏は、少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との関連から生じた新たな疑惑を巡り、今年2月に一時拘束された。(c)AFP