【6月5日 AFP】オーストラリアの極右政党ワンネーション党のバーナビー・ジョイス下院議員は、同党が政権を握ったとしても、外国人永住者を自宅から追い出すことはないと述べ、問題発言を直後に撤回した。

先週実施された政党支持率に関する世論調査では、扇動的な政治家ポーリン・ハンソン氏が長年率いてきたかつての非主流政党だったワンネーションが支持率トップに躍進したことが示された。

ジョイス氏は4日夜、スカイニュース・オーストラリアに出演し、同党が政権を獲得した場合、外国人永住者に対して自宅の売却を強制し、従わない場合は国が自宅を接収することになると発言した。

ジョイス氏は「この国に完全に身をささげれば問題は解決する。しかし、二つの陣営に二股をかけたいのであれば、それ相応の扱いを受けるだけだ」と述べた。

だが報道によると、同氏はその後、ワンネーションの同僚らに電話で確認を入れた後、正しい政策に基づいて回答をやり直したいとして、前言を撤回したという。

ジョイス氏は同局に対し、「私たちは永住者を自宅から追い出すようなことはしない」と訂正した。

元副首相でもあるジョイス氏は、かねてより過激な発言で知られており、過去には俳優ジョニー・デップ氏の愛犬を「安楽死させる」と脅迫したり、泥酔して人通りの多い歩道に横たわっている姿を撮影された後に禁酒を余儀なくされたりしたこともある。

ワンネーションは大幅な移民削減と「イスラム過激派」への反対を掲げて大躍進。選挙制度のおかげでポピュリズム政党の世界的な台頭からオーストラリアが守られているという定説に疑問を投げかけている。

オーストラリアの経済相は今週、住宅問題や生活費の高騰に対する「正当な」懸念が、ワンネーションの支持率を押し上げる要因になっているとの見解を示した。(c)AFP