【6月5日 AFP】レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラの最高指導者ナイム・カセム師は4日、イスラエルとレバノンが前日に発表した停戦合意を拒否した。イスラエル軍とヒズボラの交戦は4日も続いており、双方に死傷者が出ている。

イスラエルとレバノンの代表団は3日、米国の仲介により米ワシントンで協議を行い、ヒズボラによる攻撃停止などを条件に停戦に合意した。

これに対してカセム師は強く反発。「包括的」な停戦とイスラエル軍の完全撤退を要求し、北イスラエルへの新たな攻撃を示唆した。

カセム師は声明で、イスラエルとレバノンの直接会談を「茶番で屈辱的だ」と一蹴。「我々の村が安全でない限り、(北イスラエルの)入植地も安全ではない」と警告した。

イスラエルのイスラエル・カッツ国防相も声明で、レバノン南部での軍事作戦と部隊の駐留を継続するとして、「テロリストのインフラを解体し続ける」と強調した。

レバノンの国営通信社NNAは4日、南部と東部の40か所以上でイスラエルの攻撃を受けたと報じた。レバノン保健省によると、4日の空爆で8人が死亡。子供3人と女性2人を含む8人が負傷した。

一方、イスラエル軍は南レバノンで兵士1人がヒズボラのミサイルにより死亡したことを明らかにした。

米国とイスラエルは2月、イランに対する軍事作戦を開始。双方の戦闘が続く中、イランと共闘するヒズボラとレバノンの隣国イスラエルも攻撃の応酬が続いている。(c)AFP