メキシコから米側小売店に続く地下トンネル発見、麻薬密輸に利用 米当局
このニュースをシェア
【6月3日 AFP】米当局は、米国とメキシコ国境の地下深くを走り、麻薬密輸目的で使われていたトンネルを発見したと発表した。トンネルは米カリフォルニア州の小売店へと続いており、突入時に押収されたコカインは約1トンに上り、4500万ドル(約72億円)相当の価値があるという。
この地下トンネルは、メキシコの都市ティフアナから米サンディエゴの国境地域オタイメサにある店舗まで伸びていた。全長は590メートル、深さは16.8メートル、内部の高さは最大で1.4メートルと推定されている。
米捜査官によると、トンネルの壁は補強されており、レールや換気システムが備わっていた他、電力も供給されていた。アクセスのための油圧リフトもあった。
米司法省が公開した映像では、トンネルは、岩を削って作られたように見え、床面はコンクリートで固められていた。トンネルへと続く階段もコンクリートでできていた。
捜査では、国土安全保障省の連邦麻薬捜査官らが、米国側にある小売店「Buy 4 Less」周辺での人の出入りを数か月にわたり監視した。
突入時、捜査官らはトンネルを通じて搬入され、トラックに積み込まれたとみられる1000キロ以上のコカインを発見した。今回押収されたコカインの総額は4500万ドル相当に上るとされる。
事件では、サンディエゴ出身の2人とメキシコ出身の2人、計4人が、薬物の密輸に関与した疑いで訴遂されている。
司法省によると、1993年以降にカリフォルニア州南部で発見されたトンネルは99本で、そのうちの28本については、今回見つかったものと同様に高度な技術が用いられたものだったとされる。(c)AFP