アン・ギュベク(安圭伯)国防相(c)news1
アン・ギュベク(安圭伯)国防相(c)news1

【05月31日 KOREA WAVE】韓国のアン・ギュベク(安圭伯)国防相は30日、シンガポールで各国の国防当局者に対し、韓国がホルムズ海峡の安全確保に向けた国際的な取り組みに貢献する現実的な方法を検討していると明らかにした。

アン・ギュベク国防相は、シンガポールで開かれた第23回アジア安全保障会議(シャングリラ対話)の本会議で、「地域の安全保障上の課題と大韓民国の戦略的対応」をテーマに演説した。この中で「最近のホルムズ海峡に対する脅威について、韓国政府は主要な海上交通路で国際法に基づく自由な航行の保障を非常に重要だと認識している」と述べた。

さらに「韓国政府はホルムズ海峡の安全のため、さまざまな国際法上の努力に加わっており、国内法などを考慮した現実的な貢献策も積極的に検討している」と強調した。

アン・ギュベク国防相の発言は、韓国政府が大手海運会社「HMM(エイチエムエム)」の貨物船「HMM NAMU(ナム)」被撃事件の攻撃主体を事実上イランと特定した調査結果を発表した後に出たもので、注目される。ただし、軍事装備の支援など具体的な貢献策については説明しなかった。

アン・ギュベク国防相は演説で北朝鮮について「ウクライナ戦争を支援し、ロシアの軍事技術を移転され、通常戦力を近代化しながら、朝鮮半島の安全保障環境に新たな脅威として浮上している」と述べた。また「戦争に派兵された北朝鮮軍は、ドローン運用、電子戦、サイバー戦の実戦経験を蓄積し、現代戦の遂行能力を強化している」と分析した。

さらに「欧州の戦場が北朝鮮の戦力増強に寄与し、北朝鮮の核・ミサイル能力の高度化はインド太平洋地域全体の安全保障不安を招いている。朝鮮半島情勢は名実ともに世界の安全保障の主要な変数として作用している」と強調した。

アン・ギュベク国防相は、こうした安全保障上の課題に対応するため、同盟と自強の並行発展、多面的な国際社会との協力、朝鮮半島の平和共存政策という三つの方向の戦略を推進すると明らかにした。

「韓国軍は強固な米韓連合防衛態勢を維持しながら、韓国主導の朝鮮半島防衛に向けた独自能力の強化を積極的に進める」と述べ、「北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応するための韓国型3軸体系をさらに高度化し、米国との拡大抑止協力も深め、発展させていく」と説明した。

特に、人工知能(AI)基盤の探知・打撃体系、有・無人複合戦闘体系、サイバー・宇宙能力の強化に向けた取り組みを紹介し、「韓国は先端技術を基盤とする自強の努力を通じ、朝鮮半島防衛でより主導的な役割を果たす」と述べた。

対北朝鮮政策については「朝鮮半島の安定維持が世界平和に直結するという認識の下、朝鮮半島の平和共存に向けた努力に責任を持って取り組んでいる」と紹介した。

アン・ギュベク国防相は「『百回戦って百回勝つことが最善ではない。戦わずに相手を制圧することこそ最善だ』という孫子の兵法の内容のように、韓国は朝鮮半島で『戦う必要のない平和』こそ最も確かな安全保障だという確固たる原則を実現していく」と述べた。

そのうえで「韓国軍は北朝鮮の脅威に対応できる強い抑止力を維持しつつ、南北対話を通じて持続可能な平和共存体制を構築する『朝鮮半島平和共存政策』を推進していく」と強調した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News